嫉妬は大きなエネルギーです。人間は自分には得がなくても嫉妬によって他者を引き摺り下ろすことすら行います。さらに嫉妬は正当性を手に入れた時により激しく燃え上がります。 同じような罪を犯した人がいても、ある人だけ大きな社会罰を受ける時は嫉妬が関係しているでしょう。 本音では「あいつが気に食わない」「あいつだけいい思いしやがって」「うまいことやりやがって」と思っているところに、相手を攻撃する正当な理由が加わった時攻撃は過激化します。相手に落ち度がある時は、自らの嫉妬心が隠せるからです。 つまり嫉妬はある種の可燃材料のようなもので、何かあった時に激しく燃え上がる下地を作ってしまうということです。 相手に嫉妬されまいと自らの行動を抑制する力がわが国はあまりにも強く、それが自由や、個性、さらには挑戦を奪っていると思います。お互いが嫉妬されまいと警戒し合う中で、強い抑制社会が生まれ、その抑制のストレスか