パレスチナのイスラム組織ハマスは7日朝、前例のない規模の攻撃をイスラエルに対して開始した。何百人もの戦闘員が、パレスチナ自治区ガザに近いイスラエル領内に侵入したのだ。 イスラエル政府によると、7日当日に殺害された約1200人をはじめ、これまでに少なくとも1300人の死亡が確認された。200人近い兵士や民間人(女性や子供を含む)が拉致され、人質にされてガザ地区へ連行された。
同性カップルであることを言えず、隠れるように生きている人たちがいる。自分がありのままでいられるように――。そう願うカップルたちは、同性婚が認められることで生きやすい社会に変わるかもしれないと望みを託し、全国で展開されている訴訟の行方を静かに見つめている。 福岡県古賀市の30代の同性カップル、ゆうやさんとヒナノさんは、一緒に暮らし始めて5年になる。それぞれ元夫との間に生まれた子どもも一緒だ。だが、カップルであることはごく一部の人にしか言えずにいる。 以前、同僚が性的少数者のことを「差別するのも権利」と話すのを聞いてショックを受けた。周囲の目が怖くて地元では手をつないで歩けない。 「どっちが父親役?」と問われ、自分たちはまだ「異次元の存在」 2人は2021年、同性カップルとその子どもを家族として登録する「ファミリーシップ」制を設けた古賀市で、登録第1号となった。九州初の事例として注目されたが、
イギリス在住のブレイディみかこさんが『婦人公論』で連載している好評エッセイ「転がる珠玉のように」。今回は「暮らしの知恵」。夏になると、英国ではあちらこちらでバーベキューパーティーが始まる。そうした集いに招かれ顔を出したところ、ある話で盛り上がったそうで――。(絵=平松麻) バーベキュー・パーティー 夏になると、英国の住宅街に一斉に漂い始めるものがある。バーベキューの匂いだ。スーパーに行くと、バーベキュー用の肉やソーセージが特売品として一番目立つところに置かれ、ソーセージや串刺しの肉のパックをショッピングカートに入れた人々が、酒類売り場に直行して24本入りのビールの箱や箱入りワインを買っている。 わが家のある通りでも、あちらこちらでバーベキュー・パーティーが始まり、週末になるとどこかしらに招かれて行くことが増える。先週もそうした集いの一つに顔を出した。 昨今の英国の地べたの特徴として、人が集
作家、コラムニスト/ブレイディみかこ この記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 * * * 英国のスナク首相が、フランスから英国を目指して小型ボートで英仏海峡を渡る移民の対応に苦慮しており、今年1月に英政権の最重要課題の一つとして不法移民対策を挙げたと報じられている。こうした記事だけを読めば、なるほど、英国の人々の関心事は今でも移民の問題なのかと思う人も多いだろう。 しかし、国内では興味深い調査結果が出ている。マンチェスター大学の教授がシンクタンクと共同で発表した報告書によれば、EU離脱以降、英国の人々の移民に対する考え方は大きく変化しているというのだ。最優先課題は移民問題だと答えた英国の人々は、2015年(EU離脱をめぐる国民投票の前年)には44%だっ
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『リスペクト R・E・S・P・E・C・T』ブレイディみかこ著(筑摩書房・1595円) 世の中には、理不尽なことがいっぱいあります。それに対して、あきらめたり、スルーしたりするのは楽ですが、そうも言ってられない、「やるしかないときがある」。そんな勇気が湧く本です。 本書は、2014年にロンドンで実際に起きた占拠事件をモデルとした小説です。シングルマザーたちが、理不尽な理由で住居の退去を迫られ、それに対して立ち上がります。自分たちへの「リスペクト」と尊厳を求めて。 著者は、代表作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)で、他人の立場になって考えること、「エンパシー」の重要さを教えてくれました。本作では、それと同じくらい重要な、自分への「リスペクト」、すなわち自分を正当に扱ってほしいと求めることの重要さを描いています。 そして、そんなシングルマザーたちや支援者たちによる運動の場
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イギリス在住のブレイディみかこさんが『婦人公論』で連載している好評エッセイ「転がる珠玉のように」。Webオリジナルでお送りする37.5回は「巻き込まれるスキル」。英国の人はよくしゃべり、道端でも目が合うと話しかけてくる。先日も図書館で思わぬ出会いがあり――。 わたしのコミュニケーションスキル 当連載をいつも最初に読んでくれるのは2人の若い編集者だ(自分より年下の人々はわたしにとっては若いし、日本の年齢中央値は48.4歳だそうだから、その点でもまだまだ若手である)。2人とも、毎回とても面白い感想メールを送ってくださる。それをまとめて一冊の本にしたらいいのでは、と思うぐらいだ。世にエッセイ集というのは多くあれど、編集者の感想付きというのはそうない、というか見たことがない。どこか往復書簡のようでもあり、本文と感想文がセットになった読書本のようでもあり、なかなかレアな企画だと思うが、どうだろう。な
作家、コラムニスト/ブレイディみかこ この記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 * * * ロイヤル・ナショナル・シアターで「Grenfell: in the Words of Survivors」を見た。2017年にロンドンで起きた高層住宅火災を描いた演劇だ。火災が発生したのは富裕層が住む区として知られるケンジントン・アンド・チェルシー区の低所得者向け高層住宅、グレンフェルタワー。72人の死者を出した大火災は、世界中のメディアに報道された。 この作品の脚本は生存者たちがメディアなどで話した言葉だけで構成されている。各人の経験や人生などが俳優たちに語られていき、時に朴訥(ぼくとつ)とした作られていない言葉の数々が、観客の中にある感情を呼び覚ます。それはあ
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作家、コラムニスト/ブレイディみかここの記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 * * * ジャニーズ事務所の前社長による性加害問題が日本で広く報道されるきっかけを作ったBBCが、看板ニュースキャスターの性的スキャンダルで揺れている。BBC報道の「顔」と言ってもいいヒュー・エドワーズが、10代の若者に性的写真を要求し、金銭を払い続けたとタブロイド紙に報じられたのだ。警察は犯罪があったと示す証拠はないと発表したが、ネットを含め、世論は大騒ぎになった。 タブロイド紙の報道は、自分の子どもがコカインを買うためにエドワーズに性的写真を売っていたという母親の主張に基づくもので、BBCに苦情を申し立てたのにまともに相手にされなかったとも母親は言った。その後、若者の弁護
作家、コラムニスト/ブレイディみかここの記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 * * * 英国政府の新型コロナウイルス対策に関する独立調査委員会の公聴会にキャメロン元首相が呼び出された。「なぜキャメロン?」と思う人もいるかもしれない。彼は2016年に退任し、コロナ禍が始まる3年前には政界を引退していたからだ。 しかし、そこが「しつこい」ことで知られる英国の独立調査委員会だ。国がパンデミックの可能性を想定せず、準備を怠っていたとすれば、コロナ禍前の政府にも責任の一端がある。だから何代も前の首相に遡(さかのぼ)って責任の追及が行われているのだ。 特に委員会が問題視しているのは、2010年から首相を務めたキャメロンの下で行われた大規模な緊縮財政政策の影響だ。予
作家、コラムニスト/ブレイディみかここの記事の写真をすべて見る 英国在住の作家・コラムニスト、ブレイディみかこさんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、生活者の視点から切り込みます。 * * * 今号から当コラムを担当する。この時期というのも何かの縁だと思う。私は1996年から英国在住だが、今年は当時を思い出すことが多いからだ。あれは、1979年から続いていた保守党政権の支持が落ち、翌年の総選挙で大勝した労働党が旋風を巻き起こしていた年だった。サッチャーからメージャーへと続いた保守党政権から、ブレアの労働党へと、政権交代が起きる前年に私は英国に来たのだ。 来年、英国では総選挙が行われる。そしてちょうどあの年のように、2010年から続いている保守党政権がじり貧の状況だ。5月に行われた地方選でも大幅に議席を減らした。嘘を重ねて保守党への信頼を失墜させたジョンソン
10月27日にイギリスの「エクスプレス」紙が報じたところによると、2007年当時、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が一時的に破局したのはカミラ王妃が動いたからと言われている。 馬車に乗ってアスコット競馬場に向かうキャサリン皇太子妃とカミラ王妃。(イギリス、2019年6月18日) photography: Getty Images 10月27日の「エクスプレス」紙によれば、カミラ王妃は何年もの間、国王チャールズ3世をたきつけた結果、2007年にウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃を別れさせることに成功した。確かにこの年、ふたりの突然の破局にイギリス国民は驚いた。もっとも10週間後には復縁するのだが。 当時、「待ちぼうけケイト」と呼ばれた皇太子妃はロンドンに住んでおり、ダイアナ妃の息子はドーセット州の士官学校でヘリコプターのパイロットになるための訓練を受けていた。皇太子は破局の原因にふたり
リシ・スナク氏と妻のアクシャタ・ムルティ氏。英ロンドンで開かれたイベントで(2022年2月9日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】英国の新首相に就任したリシ・スナク(Rishi Sunak)氏(42)は、投資ファンドでの勤務経験があり、妻との共同保有資産が推定7億3000万ポンド(約1200億円)に上ることから、野党勢力からは、生活費の高騰にあえぐ庶民の感覚を理解できないとやゆされている。 【写真】プラダの高級靴を履いて建設現場を視察したスナク氏 左寄りの英紙ガーディアン(Guardian)は「7億3000万ポンドの財産を持つリシ・スナク氏、首相としては金持ち過ぎる?」と題した記事を掲載した。 野党・労働党のナディア・ウィットム(Nadia Whittome)議員はツイッター(Twitter)に、「スナク夫妻は7億3000万ポンドの財産の上に腰を据えている
【ロンドン=大西康平】英統計局が19日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で10.1%上がった。伸び率は8月より0.2ポイント上昇し、2カ月ぶりに拡大した。食料品など幅広い分野での値上げが進んだ。英トラス政権はエネルギー価格高騰の負担軽減策の見直しを進めており、高インフレが続く可能性が出ている。統計局が算出した過去の長期推計データを基にすると、1982年前半以来約40年ぶりの高さ
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