人口減少による生徒数の減少、画一的な内容の普通科、志願者が少ない職業学科、複雑な入試制度-。高校を取り巻くさまざまな課題が山積している。京都府教育委員会は、こうした課題に対応するため、府立高校の在り方を示した「魅力ある府立高校づくり推進基本計画」中間案をまとめた。「新しい普通科」の設置や難関大への進学教育の充実などを盛り込んだ。 【高校の適正規模】 少子化で府内の中学3年生は1987年度の約4万人から22年度には約1万9千人に減少したが、学校数は48校と同数で小規模化が進行し、教育の質の担保が困難な状況になりつつある。府教委の試算では、2022年度と30年度を比較すると、府内の中学3年生の数は、北部の丹後で13%、中丹は12%、口丹は13%減で、南部の山城では15%、都市部の京都市・乙訓でも7%減少する見込み。 同計画中間案では、府南部地域では、教育の質を維持するため1学年6~8学級が望ま