アメフト部の廃部は「出血している部位を切除して捨てる」ことだが、病巣はその奥深くにある。出血している部位だけを取り除いても、大手術をして病巣を取り除かないと、日大という「病気の巨人」は助からない。 学長、副学長の辞任は、そうした「手術」の一つだが、34もの競技を統括する「スポーツ競技部」そのものも解体し、外部の有識者なども参画して、新たな大学スポーツの形を構築すべきだ。 日大アメフト部の改革について、大学側は文科省に「アメフト部の寮に新たに寮監を設け、選手の生活を管理する」と改善案を提示したとのことだが、これなど大学側が今回の事件の本質を全く理解していないことを露呈している。 この不祥事は、馬鹿な学生が起こした事件などではない。「上の言うことをきいて、アメフトさえしていれば、あとは何をしても許される」と言う閉鎖的で、極めて内向きの部の「体質」「管理体制」がひこ起こした事件だ。 重要なことは