ピッチングフォームの修正、「今日は遠投を中心に行う」「明日はノースローデー」などの練習内容の指示、その練習を実施するタイミングの指示など、コーチが考えたメニューをひたすらやらせる。 高卒ルーキーは、部活の引退後からプロの練習が始まるまでの期間は、自分たちの感覚で勝手に練習している。そのため正しい練習ができていない。 結果として、投げる感覚や身体を動かす感覚を忘れてしまっているため、その感覚を呼びさまさせることをメインテーマとする。先輩選手と一緒の練習メニューに取り組んでも、その感覚は戻ってこない。だから基礎の基礎、小学生に九九を丸暗記させるのと同じような感覚で指導する。 自らの現状を把握できていない選手は、やり方もわかっていないので、「おまえらはまだそのレベルではないよ」とはっきり言いながらやらせていく。 一人前と認めるまでは、このステージで二年から三年は過ごさせる。できる選手はすぐに次の