養蜂農家らが育てるミツバチ。県内の飼育数が国内でトップレベルであることをご存じだろうか。ここ数年で急増し、ミツバチの群れの単位である蜂群数は2019年に1万4799群で日本一に。年々増加し、最新の22年のデータでは2万5681群で引き続き全国1位だ。19年比で73・5%(1万882群)もの増。県外で養蜂が難しい冬春期でも飼育が可能なこと、受粉が必要な農作物の生産に用いる交配用として全国の農家から引き合いがあり、応ずるための生産や流通の基盤が整ってきたことが背景にある。 一方、一般からの糞害(ふんがい)の訴えの増加や病気を防ぐ管理の必要性から、行政が届け出の徹底を呼びかけたことも飼育数の押し上げにつながっているとみられる。 飼養戸数も増加しており、22年の飼養戸数は373戸で、前年比30・9%(88戸)の増だった。 飼養者の中には養蜂農家だけではなく、一般家庭で蜂蜜の採取を目的に飼っているケ