【ロンドン=篠崎健太、中島裕介】英国で通貨安と金利上昇が加速し、金融市場の新たな火種になってきた。ポンドは26日に対ドルでの過去最安値を更新した。トラス政権が減税を柱とする経済対策を打ち出し、財政やインフレの悪化につながる懸念を生んだためだ。英市場の動揺は、世界が直面するインフレ対処の難しさを映す。ポンド安は26日のアジア市場で勢いづき、対ドル相場は1ポンド=1.07ドル台後半からわずか20分
23日、減税プラン発表後、ロンドンの英下院に出席したトラス首相(前列左から2人目)とクワーテング財務相(同3人目)=イギリス議会提供、AP 【ロンドン=加藤美喜】今月6日に発足したトラス英政権は23日、大規模減税を柱とする「成長プラン」を発表した。減税総額は5年間で約450億ポンド(約7兆円)で、過去50年で最大規模。8日に死去したエリザベス女王の服喪が明け、新政権の経済政策始動をアピールしたが、借金頼みの財源への不安などから通貨ポンドは急落。早くも険しい船出となった。 減税はトラス首相の保守党党首選からの最大公約。盟友のクワーテング財務相は23日、来年4月からの法人税率引き上げ(19%から25%)の中止や、今年4月に上がった国民保険料の再値下げ、所得税の最高税率の引き下げ(45%から40%)、住宅購入時の印紙税削減などを発表した。海外からの買い物客の消費税を免除するデジタルシステム
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