筆者は、あまり電子書籍を信用していない。中身の話ではなくサービスとしての話だ。簡単にいうと、運営会社がなくなるとサービスも消滅する。長いことコンピュータに関わっていると、さまざまな会社が生まれて消えていくのを見た。人が必ず死ぬのと同じく、会社やサービスにも必ず「最後」がある。多くの電子書籍フォーマットは、サービスとして管理されているため、サービスが終了すると、入手した電子書籍がどうなるかわからない。 しかし、仕事となると、入手の容易さなどから電子書籍に頼らざるを得ないことがある。ただ、最近では、PDFやEPUBといった標準的なフォーマットでの書籍の販売も行われており、できるだけ、サービス依存しない電子書籍を入手するようにしている。 なのに、よく考えずに電子書籍を買ってしまったことがある。2017年のことだが、Windowsの技術解説書として有名な“Windows Internals 7th