横浜市の「中期計画」の素案を発表する山中竹春市長=横浜市役所で2022年8月30日午後2時9分、池田直撮影 横浜市の山中竹春市長の就任から、8月30日で1年を迎えた。横浜市立大の研究者から転じ、過去最多の8人が出馬した市長選でIR誘致撤回や「コロナの専門家」を前面に打ち出して当選した。就任1年の現在地を取材した。【池田直】 ◇ 「子育て環境充実のための施策をさらに推進したい。今こそ、横浜が子育て世代を支えるというメッセージをしっかり伝えるべきだと考えた」(8月30日の記者会見で) 横浜市港北区に住むカメラマンの女性(45)は、高校2年の長女(17)、中学2年の次女(13)、小学1年の長男(7)の子ども3人を育てている。会社員の夫と共働きで日々の生活に困ることはないが、子どもの医療費は悩みの種だ。「食費や教育費とは異なり想定できない出費で、どうしても受診を控えてしまう」