WSLは、ネットワーク機能を持ち、WSLディストリビューション上でネットワークを利用するアプリケーションを動作させることができる。基本的には、通常のLinuxと同じ環境だが、ディストリビューション上でサーバーを動作させネットワークを介してサービスを提供することは、WSLの用途としては想定されていない。このため、Win32側からのアクセスには問題はないが、LAN内からのWSL2上のサーバーアクセスには制限がある。 WSL1とWSL2のネットワーク機能 WSL1とWSL2は、Linuxカーネルの有無のほか、ネットワークに関しては、Win32側のネットワークスタックを使うか、独自のネットワークスタックを使うのかという違いがある。このため、WSL1は、Win32側と同じIPアドレスを持つが、WSL2は、別のIPアドレスを持つ(表01)。 ■表01 簡単にいうと、WSL2のネットワークは、Hyper