「マイチン」と名乗る理由 平日は日本のIT系企業でマーケティング&セールス担当として働いています。30代後半。好きなものは「日本の春」。 「ミャンマーのチン民族出身の、『マイチン』と申します。でも、本名ではありません」。そう、ほほえみます。 マイチンを名乗り始めたのは、昨秋ごろ。「ミャンマーの現状を話してほしい」と講演を依頼されたのがきっかけでした。 SNSで、ミャンマーに暮らす家族や親族まで、簡単にたどれてしまう時代。実名と顔を出すのはリスクでした。デモなどの「反政府活動」を行った人の、家族が拘束されたという話も聞いてました。 故郷を守ること、家族を守ること。 その二つを天秤にかけ、ぎりぎりの選択として名乗った「マイチン」。「マイ」は、チン民族の言葉で、女性の敬称。「チン民族の女性」という意味を込めました。 マイチンさんの”ふるさとの歌” 日本に暮らして12年。 ミャンマーのチン族である