化石の日々オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。 化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。
米国科学振興協会(AAAS)の公式刊行物で世界的に著明な学術誌である「Science」は10月18日、英オックスフォード大学のChristopher Bronk Ramsey博士が第1著者を務めた、放射性炭素年代測定法に関する論文「A Complete Terrestrial Radiocarbon Record for 11.2 to 52.8 kyr B.P.」において、データ収集などで中心的な役割を果たした日本人研究者の主要な4名による記者会見を文部科学省において実施した。 日本人研究者の20年におよぶ努力の結果、これまでより4万年も更新して5万2800年前まで正確に遡れるようになった年代目盛りと、大気からの直接的な放射性炭素記録をまとめあげることに成功したという内容の会見である。 会見に参加したのは、日英独を含む「水月湖プロジェクト」全体のリーダーである英ニューカッスル大学の中川毅
化石の日々オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。 化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。 A:「その化石って,いつごろのものですか?」 B:「およそ6800万年前ごろのものです」 A:「『ごろ』というと,どのくらいの幅が?」 B:「そうですね,±100万年ぐらいでしょうか」 A:「そんなに誤差があるんですか?」 ……というようなやりとりを,古生物関係者であれば,一度は経験されたことがあるのではないかと思います。もちろん,上のやりとりではBが古生物関係者です。Aはたとえば,我々のようなメディア関係者ですね。 ここで,久々のざっくり認識を。この一つさえ気をつけていれば,少なくとも記事を書く上では支障はないと思います。今回は……, 化石に年代(数値)は書かれていません ということです。 正確にいえば,例外的に一部の化石は分析をす
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