JR九州で7月18日にシステム障害が発生した。「自動列車進路制御装置(PRC)」の不具合が原因だったのだが、調査の結果、不具合は「HDDをSSDに置き換えた」ことに起因することが判明した(日経Tech-On、朝日新聞デジタル)。 従来、PRCではストレージにHDDを使っていたのだが、2010年7月の定期交換時にHDDからSSDへの置き換えが行われたという。通常の動作においては問題は発生しなかったが、「リセット処理」の実行時の挙動がHDDとSSDで異なり、その結果障害が発生したという。具体的には、プログラム上はリセット処理が0.2秒以内に完了しない場合にエラーとするように実装されていたのだが、このSSDのリセット処理には0.3秒が要していたそうだ。 JR九州もシステムを納入した日立製作所もこの仕様について気付いておらず、そのためにシステム障害が発生したようだ。