血液型性格診断が人口に膾炙しているのは、一回それっぽい研究結果が広まってしまったから、というだけではなく、人を類型化したいという欲求が強いからなんじゃないかと思う。4つに分けるなんてのは乱暴にもほどがあるけれども、たった4つだからこそ覚えやすいという点も大きいでしょう。みんな自分の星座とせいぜいそれに伴う性格といわれているものくらいは覚えているかもしれないけど、相性までは覚えてないでしょう。 「自分としての」相性を作りやすい、というのもある。12個の星座に対して、自分は何座とは相性が悪いんだよね〜と考えるのは大変だけど、何型とは、というのは今まで出会ってきた人の相性のよしあしと血液型を比べて、それっぽいところを抽出できれば簡単。往々にして、同じ血液型でも相性のいい人と悪い人がいるものだが「基本的には」で片付ければ済む話。 「クラシック音楽で食べ物がおいしくなる!?」という記事を批判していた