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natural_selectionとpsychologyに関するoanusのブックマーク (4)

  • クワイン:理性は自然選択によって進化した - まとまり日記

    クワインは、1969年の論文「自然種」において、人間の理性が自然選択によって進化したことを以下の文で示唆した。ここではクワインは特にヒトがもつ類似性の感覚について述べている。 もし性質同士の[相対的類似度の点からの]生得的な位置づけが、遺伝子に結びついた形質であるならば、もっとも成功した帰納のために行われてきたような位置づけは、自然選択を通じて広まる傾向をもつようになる。誤った帰納を繰り返し行うような生き物は、自分と同じ種類のものを生み出す前に死ぬという、悲しいが称賛に値する傾向をもっている。 相対的類似性の感覚は、...ヒトがもつ動物的な能力の一つである。そうした感覚は、それが自然のなかの規則性と合い、初歩的な帰納と予測に関してかなりの成功を納めさせる限り、自然選択の進化的産物であるだろう。 つまり、ヒトは対象の間の類似性を感覚し、類似した対象を「種」(kind)にまとめるが、そうした分

    クワイン:理性は自然選択によって進化した - まとまり日記
  • ソーバー:理性の進化 - まとまり日記

    前回のエントリでは、理性(の一側面)が自然選択によって進化したというクワインの議論を紹介した。今回は、それと近い路線、つまり理性は「自然選択による進化」という説と矛盾しない、あるいは理性の進化を説明するときに自然選択に訴えることには意味があるという議論を与えるエリオット・ソーバーの論文を紹介する*1。 この論文は表題の通り理性の進化について論じている。この論文は以下のようなデルブリュックのことばから始まる。 具体的なものに関するわれわれの心の働きはたしかに適応であり、つまり科学が出現するずっとずっと以前に生存競争をせざる得なかったような生活様式への適応である。...しかし、科学においてわれわれはそうした働きを超越できる。電子工学がわれわれの感覚器官を超越するようにである。 では、心のこうしたフォーマルな働きによって、われわれはなぜずっと大きな成果を生むことができるのだろうか? ... もし

    ソーバー:理性の進化 - まとまり日記
  • スティッチ:「理性の自然選択」説の困難 - まとまり日記

    クワインとソーバーは、全体としてヒトの理性が自然選択によって進化してきたというシナリオに好意的な立場だった。これに対してスティッチは The Fragmentation of Reason: Preface to a Pragmatic Theory of Cognitive Evaluation (MIT Press) 作者: Stephen Stich出版社/メーカー: A Bradford Book発売日: 1993/03/02メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見るの第三章で、こうした素直なシナリオが直面する困難を提示した(翻訳は『断片化する理性―認識論的プラグマティズム (双書現代哲学)』)。 スティッチは、こうした「自然選択→理性」説は次の二つの前提をもっているという。 1. 自然選択は、うまくデザインされた性質・システムを生み出す。

    スティッチ:「理性の自然選択」説の困難 - まとまり日記
  • ウォレスの「知性の自然選択による進化」否定論 - まとまり日記

    前に述べたようにウォレスは人間の知性(の少なくとも一部)が自然選択によって進化したことを否定する。ここでは彼の議論をDarwinismの最終章に沿って整理してみる(なお訳書は以下だが、わたしは読んでいません)。 ダーウィニズム―自然淘汰説の解説とその適用例 作者: A.R.ウォレス,長沢純夫,大曾根静香出版社/メーカー: 新思索社発売日: 2009/08メディア: 単行 クリック: 27回この商品を含むブログ (7件) を見る ヒトの身体の進化 Darwinismの最終章は人間の進化にあてられている。彼はまずヒトの進化を身体の進化と心の進化に分けて考察する。身体の進化についてはウォレスは、ヒトと他の動物の連続性を全面的にみとめる。彼は痕跡器官、身体構造、未発達の器官(rudimentary organ)になどについて『人間の由来』を引用して、ヒトの身体的特徴の多くが他の動物にも見られるこ

    ウォレスの「知性の自然選択による進化」否定論 - まとまり日記
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