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business_modelとjournalismに関するoanusのブックマーク (11)

  • 学術出版という封建制

    西洋世界でもっとも無慈悲な資主義者は誰だろうか? 彼らの独占の仕方の前では、ウォルマートさえ街角の個人商店にすぎず、 メディア王マードックでさえ社会主義者に見える。 そのような候補者は限りなくあるだろうが、 私が一票を投じる先は銀行でも保険屋でもない。 学術出版社である。 科学や最先端研究を理解することが望ましいということには、誰もが賛意を惜しまない。 最新の知識を欠いては安定した民主的決定は不可能だ。 しかし出版社はその門の前に立入禁止の札を掲げる。 タイムズ紙やサンデー・タイムズ紙をアクセスするのに24時間あたり1ドルという、 マードック流の購読システムには飽き飽きしている人も多いだろう。 しかし、少なくともその期間内はいくつでも記事を読めるし、ダウンロードしておくこともできる。 エルゼビアの出版する学術雑誌では、1つの論文を読むのに31.50ドルかかる(原注1)。 シュプリンガーは

    学術出版という封建制
  • マルチ商法にもなれず科学にもなれず

    :マルチ商法にもなれず科学にもなれず サイエンスライターが提供する記事の妥当性は経済によって支配されているらしく、かなり早い段階でその質の向上は頭打ちになります(*)。しかし組織ジャーナリズムや、あるいはライターとして有名になった研究者を見れば分かるように、経済的に豊かであってもその質の向上はさほど望めません(*)。 しかし反対にいうとどこまでも際限なく質が劣化するわけでもありません。例えばの話、 khou930@@.m/fpkhsop@rjghtii9375kg:g!!!! などという文章が新聞やをにぎわすことは(ジョークでもない限りは)ありません。文法が破壊され尽くされた文章が掲載されることもまずありません。マルチ商法が堂々と掲載されることも、まあ、無いとはいいませんが、少ないですよね。つまるところサイエンスライターだろうが組織ジャーナリズムだろうがあんまりなものはやがて淘汰されてし

  • 巨大組織で経済的に安定でも質の向上は頭打ちになるんじゃね?

    :巨大組織で経済的に安定でも質の向上は頭打ちになるんじゃね? さて、幾人かの人に同じような質問をされたので、一応、北村としての答えを書いておきます。 Q:日の組織ジャーナリズム(テレビや新聞のこと)はパワーが失われていると思いませんか? A:別にいいんじゃないですか? 組織の中にいて一番利益を上げる方法は危険なことをしないことです。つまりそれは安全牌を選んだ結果でしょうし、別にいいじゃないですか。 当たり前の話ですが、こういう真面目な質問をする人は、大抵の場合、こんな答えに満足したりはしません。より詳細に説明するとこうなります。 :ジャーナリズムは正しい報道をしなければならない、というのは単なる理念でしかない :理念は理念それ自体を正当化できるが、その正当化は循環論法みたいなもんで、それ自身では意味がない :つまるところ理念は意味をもたない :人間はコストを避けて、利益(ベネフィット)を

  • Untitled Document

    サイエンスライターにかかる経済的な選択圧と予測されうる結果 2009年5月14日。「ダーウィン種の起源を読む」に関わるさる授賞式でちょいとばかしスピーチをすることになった。 そこで次のような話をした。 「1冊あたりの原稿料は平均60万~70万円であり、去年、私は4冊のを書いたのですが、するとですね、 全部で240万か280万円ということになりますよね? つまり年収が200万円台でありまして、、、」 ∧∧ ( ‥)とっ、話したらそこが大受けでしたね 会場がおおーーっ!! と、どよめいてましたよ (‥ )北村は年収が200万円!!という噂まで広がったらしくて あるライターさんから、それは当か??!!と確認のメールが来たよ。 ∧∧ ( ‥)でもまぎれもなく200万円台でしょ? いや、そりゃあ確かに200万円台だけどさ、280万円くらいにまでいく可能性も示唆しているわけだし、 200万と28

  • 出版と専門書 - アンドロイドはしあわせか

  • 学術雑誌:ネット購読料高騰に悲鳴 3年で2.5倍 - 毎日jp(毎日新聞)

    科学や医療などの学術雑誌がネット上で閲覧できる「電子ジャーナル」の購読料が高騰を続け、各大学の図書館が悲鳴を上げている。国内の大学全体の購読料は04年度の約62億円が07年度には約155億円に急増。学術界で論文出稿が増加したことが主な要因で、各大学は、国公私立の壁を越えて、出版社側との値下げ交渉を模索している。 電子ジャーナルは90年代後半から紙媒体に代わって一般的になり、出版社の持つ全雑誌や分野ごとに購読するパッケージ契約が普及した。購読料を支払って契約すればネット上で雑誌を読んだりダウンロードできる。 購読料は高額だが、電子化の初期投資の回収後は、一冊当たりの経費が安上がりになるとみた各大学は、多くの雑誌が閲覧できるパッケージ契約を進めた。ある私立大図書館長は「研究者が成果を上げるには幅広い雑誌を閲覧できる環境が必要。パッケージ契約は雑誌ごとの購読より大幅な割引になり魅力的だった」と話

  • http://d.hatena.ne.jp/strange/20100115

    oanus
    oanus 2010/01/20
    結局,取材にかかるコストをどう解決するかって問題だよなぁ / cf. http://mubou.seesaa.net/article/111781366.html
  • 科学ライターのお金の話2 - 松永和紀blog

    北村雄一さんの話だけ書いて自分のことを書かないのは、なんだか卑怯な気がする。それに、「国家官僚がサイエンスライターになればいい」で思い出したことがあったので、ちょっと書いてみる。 私の収入が新聞記者時代の年収を初めて超えたのは、フリーライターになって9年目の昨年だ。ということは、同期で新聞記者になっている人たち(多くがデスクになっている)と現時点で比較すると、やっぱり収入は大幅に少ない。 念のため言っておきますが、私は安給料で有名な毎日新聞の出身。朝日新聞の記者と比べたら、うーん、惨めすぎる。 でも、北村さんよりは楽だ。得意分野が「」なので、原稿や講演依頼が多い。世の中は「の安全」バブルだったので、ライターも少し恩恵にあずかれた。ちなみに、今年の年収はおそらく昨年よりも下がる。の安全バブルもはじけたようだ。 で、私も「国家官僚がサイエンスライターになって科学コミュニケーションもやれば

    科学ライターのお金の話2 - 松永和紀blog
    oanus
    oanus 2009/05/24
    > 同じ公でも (略) 呼んでくれたり「予算がないので、今回は見送ります」となったり / 公正だけど不当な低賃金で済まされちゃうのも問題だけど,場当たり的な対処だけで済ませちゃうのも行政として問題のよーな.
  • rireki「サイエンスライターという仕事と展望」

    :サイエンスライターという仕事と展望 そもそもサイエンスライターとはだいぶん奇怪な職業であるかもしれません。まず彼らは文章を売って生活しています。文章が売れなければ生活できません。一方で彼らが売る文章とは科学に関する事柄です。それはニュースかもしれません。あるいは科学的な事実や現象、論文の解説かもしれません。いずれにしてもそれらは科学に関する事柄です。 そして彼らが生業の源としている科学とはなにか? この学問の世界では余計な仮定を排除しながら仮説を提案/あるいは探索し、そしてその次ぎには仮説を検証しテストし続けるという作業が果てしなく行われています。 ここで大きな問題があります。じつはあまり認識されていないようですが、 売れることと 科学を正確に伝えること この2つの要求は概して矛盾する関係にあるということです。例えば温暖化について私が次ぎのような文章を書いたとしましょう。 人間は自然を破

    oanus
    oanus 2009/05/24
    科学者として,それなりに均質な学生の面倒をみるか,雑多な一般人を相手に物書き云々をするか.
  • サイエンスジャーナリズムを改革した男 - 日々の記録

    「Nature」編集部の古参Sir John Maddoxが、この4月に亡くなった。*1 Sir Johnって誰? 天下の「Nature」編集部の人とはいえ、それだけでScience and Technologyトップページを丸々割くとは、The Economistも英国びいき甚だしいだなぁと思ったら、読んでびっくり。自分のいる学術出版という業界の今日は、この人なくして存在し得なかったのではないか。 査読制度(peer review) 論文への投稿受理日記録 エンバーゴ制*2 という、まさに学術出版(とりわけSTM分野)の基盤ともいえる制度を発案し、業界に定着させた人物だ。 また、Sir JohnはジャーナルにLeaders記事を入れ始めた人でもある。自分が主にカバーしている理工系ではあまり見られないけど、生物・医薬系ではLeaders記事は結構ある……らしい。 編集者に机を漁られる研究者

    サイエンスジャーナリズムを改革した男 - 日々の記録
    oanus
    oanus 2009/05/08
    査読制度やらなにやらの歴史について
  • 新聞社の赤字が勘違いを呼んでいる様な気がする: 不倒城

    痛いニュース:“若者、新聞読まない…”朝日新聞に続き、毎日新聞・産経新聞も半期赤字転落 …「新聞の危機」いよいよ表面化 かなり強烈な違和感。痛いニュース、というか2chソースだから仕方ないといえばそうだが。 コメントの論調を見ていると、「捏造」だとか「内容の偏向」という話を持ち出す向きが支配的だ。つまり、基的にはコンテンツの内容に原因を求めている。 ただこれ、どっちかというと新聞の収益構造を根的に見直さなくちゃいけないねであるとか、バカみたいに色々やっている事業をちょっとは整理しなくちゃいけないね(参照:毎日新聞:社会に貢献する文化事業と楽しいスポーツ事業)という話であって、コンテンツの話は無関係ではないにせよ、むしろ二次的な話なんじゃないかと思った。 現在の形態の総合新聞が売れなくなるなんていうのはもうまるっきり既定路線なのであって、それに付随して広告収入もオンラインに絶賛流出中なの

    oanus
    oanus 2008/12/27
    取材活動にはお金が掛かる.それを円滑に行うために組織されているのがいわゆるマスコミと呼ばれる会社.それが赤字になっているのは,たぶん内容のせいではなく「一次情報を売る」というビジネスモデルの問題.
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