【シンガポール=森浩】ニュージーランドのアーダン首相(42)は19日、2月7日までに辞任すると表明した。10月14日に実施される総選挙にも出馬しない見通し。アーダン氏は明確な辞任の理由を述べていないが、「十分な力を発揮できない」などと説明した。 記者会見でアーダン氏は任期中に気候変動対策などで成果を出したことを強調しながら、首相の仕事は「最もやりがいのある仕事の一つ」だと説明。その上で、「力が満タンの状態でなければまっとうできない。もう1期続ける方法を見つけたかったが、それは実現しなかった。自分も人間だ。できる限りのことをして(辞任の)時が来た、ということだ」と述べた。 アーダン氏は2017年に同国史上最年少の37歳で首相に就任した。首相就任後に長女を出産し、現職首相として世界初となる産休を取得した。また、新型コロナウイルス対策では、早い段階から厳格な都市封鎖に踏み切ると同時に、自宅から交