『ハイジ(Heidi)』の舞台、スイス東部の村マイエンフェルト(Maienfeld)にある「ハイジショップ」(2010年4月20日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI 【4月30日 AFP】スイス文学を代表するあまりにも有名な児童小説『ハイジ』(Heidi)に対しドイツの学者が、少なくともドイツの物語が下敷きになっていると主張し、「ハイジはスイス生まれ」の伝説が揺らいでいる。 19世紀スイスの児童文学作家ヨハンナ・スピリ(Johanna Spyri)の作品の登場人物ハイジは長年スイスの象徴とされてきたが、これに待ったをかけたのは、チューリヒ大学(University of Zurich)博士課程に在籍するドイツ人のドイツ文学・文化研究者ペーター・ビュトナー(Peter Buettner)氏だ。同氏はハイジが書かれるよりも前にそっくりの短編小説がドイツにあり、少なくともハイ