火星の近傍を通過するサイディング・スプリング(Siding Spring、別名C/2013 A1)彗星。35分間で撮影されたもので、彗星の中心核の変化が確認できる(2014年10月19日撮影)。(c)AFP/HANDOUT-NASA 【11月10日 AFP】先月、太陽系のかなたからやってきた彗星(すいせい)が火星近傍を通過した際、予想外に激しい流星群が発生し、火星上層大気の化学的性質が一時的に変化した。米航空宇宙局(NASA)が7日、発表した。 オールトの雲(Oort Cloud)として知られる太陽系はずれの領域から飛来したこのサイディング・スプリング(Siding Spring、別名C/2013 A1)彗星は、10月19日に地球の隣の惑星である火星のすぐそばを秒速56キロの速度で通過。この時の様子は、多数の人工探査機が詳細に観測している。 NASAの惑星科学部長、ジム・グリーン(Jim