米コロラド大学などの国際研究グループは、北極の海氷が最速で2027年夏にほぼ全て消えてなくなる恐れがあることを突き止めた。コンピューターを使う計算モデルのシミュレーション(模擬実験)で予測した。北極で1年間のうち最も気温が上昇する夏を経て、一時的に氷が無くなる日がいつ訪れるかを調べた。従来の研究は、30年ごろに消失する恐れがあると示していた。北極域は気温の上昇が地球の中で最も早く進んでいると
「北極の氷は最短だと2027年には溶けて無くなってしまう…」 そんな恐るべきシミュレーション結果が米コロラド大学ボルダー校(CU-Boulder)とスウェーデン・ヨーテボリ大学(University of Gothenburg)の気候学者により報告されました。 以前から、急速に進展する温暖化のせいで北極の海氷面積がどんどん小さくなっていることが知られていました。 しかし「北極の氷が実質的に消失する」というXデーは意外に近いのかもしれません。 その場合、北極に暮らすホッキョクグマたちはどうなってしまうのでしょうか? 研究の詳細は2024年12月3日付で科学雑誌『Nature Communications』に掲載されています。 Countdown to an ice-free Arctic: New research warns of accelerated timelines https:/
(CNN) 昨年は世界の平均気温が観測史上最高を記録し、海水温は急上昇、氷河の融解も驚異的な水準で進行した。科学者らはその正確な理由の究明を急いでいる。 常軌を逸した高温が多くの要因によってもたらされたことは分かっている。主なものは化石燃料の燃焼とエルニーニョ現象に伴う地球規模での温暖化だ。しかしそれらだけでは、これまでにない急速な気温上昇の説明がつかない。 5日刊行のサイエンス誌に掲載された新たな論文では、この謎を解くための鍵を突き止めた。それは空に浮かぶ雲だ。 より具体的に言うと、急速な温暖化に一段の拍車がかかったのは、海上の低い位置に発生する雲の不足が原因だったと研究報告は指摘する。これは将来の温暖化にとっても懸念をもたらし得る内容となっている。 簡単に言ってしまえば、明るい色をした下層の雲の減少は、地球が「黒っぽくなった」ことを意味する。それによってより多くの太陽光が吸収されると、
ハリケーンは温暖化で早く強くなっていた。日本の台風も同じ傾向に2024.12.07 21:00 Kenji P. Miyajima 一時的だと言ってくれ…。 今年は特にハリケーン被害が大きかったので、めっちゃ強くなってる気はしていましたけど、ハリケーンはやっぱり強くなっていたようです。 2019年以降のハリケーン、風速増し増しまず、アメリカの非営利気候研究機関であるクライメート・セントラルのDaniel Gilford氏らがEnvironmental Researchに発表した研究結果によると、人為的な温暖化の影響で、2019年から23年の間に発生した大西洋ハリケーンの風速が強くなっていたことが明らかになりました。 研究チームは、2019年から2023年までに発生した大西洋ハリケーンの風速の強さを、気候モデルを用いて温暖化した世界と温暖化していない世界で比較しました。 その結果、同期間に発
「大気からのCO2除去」は、温暖化対策にあまり意味がなさそう2024.12.06 21:3017,893 Kenji P. Miyajima あー、やっぱりそうだよね…。 現在、世界各地で気候変動対策に不可欠とされる直接空気回収(DAC)施設が稼働していますが、現時点で回収可能なCO2の量は、年間で4万トン。世界の年間CO2排出量に対して、これはたったの30秒分にすぎません。 今回、そういった事情も踏まえて、やっぱりDACは宣伝されているよりも大気中のCO2を減らせそうにないという、なんとなくわかっていた厳しい現実を突きつける研究結果が発表され、そのなかでDACが直面している工学的な問題を指摘しています。 DACの現状パリ協定が掲げる、今世紀末までの気温上昇を産業革命前比で2度未満に抑え、できる限り1.5度未満を目指すという国際的な目標を達成するために必要不可欠な技術とされるのが、大気中か
今年1月にトンガで起きた噴火で、オリンピックサイズのプール5万8000杯分に相当する水蒸気が成層圏に到達したことがわかった/Joshua Stevens/NASA Earth Observatory (CNN) 地球上で最も強力な火山噴火の一つとなった今年1月のトンガでの噴火が、大量の水蒸気を大気中に放出し、一時的に地表を暖める可能性があることが米航空宇宙局(NASA)の衛星データ分析で明らかになった。 南太平洋の島国トンガの首都から北に65キロの海底にあるフンガトンガ・フンガハーパイ火山の1月15日の噴火は、世界中に2回波及した津波と衝撃波を引き起こした。 噴火では地表から12〜53キロ上空にある成層圏へと水蒸気が上った。NASAの衛星が検出したところによると、その水蒸気はオリンピックサイズのプール5万8000杯分に相当する。 検出はNASAの人工衛星「オーラ」に搭載された装置「マイクロ
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai 世界中で真水が急速に減少していることがNASAのGRACE衛星の観測で明らかに。 science.nasa.gov/earth/nasa-sat… 既に各地で干ばつや水不足が頻発。 詳細な解析は難しいと思われるが、気候変動によるものと疑われている。 降水が豪雨時に集中 →雨の降らない期間が長くなる →土壌が固まって水を含みにくくなる →雨が降っても浸み込まずに流れて行ってしまう 2024-11-24 23:46:04 リンク SpringerLink An Abrupt Decline in Global Terrestrial Water Storage and Its Relationship with Sea Level Change - Surveys in Geophysics As observed by the G
世界有数の漁場に異変 「亜寒帯化」で生態系影響―カニ100億匹が死滅・ベーリング海 時事通信 外信部2024年10月15日07時05分配信 【図解】米アラスカ州ウナラスカ 世界有数の豊かな漁場に異変が起きている。2021年、北極海に隣接するベーリング海で約100億匹のズワイガニが死滅したと判明。米海洋大気局(NOAA)は、海洋熱波と温暖化でベーリング海が「亜寒帯化」し、生態系が変化したことが大量死の要因と結論付けた。専門家は「世界で最も生産性の高い海洋生態系が、あらゆる予想よりも速く変貌しつつある」と警鐘を鳴らしている。 【特集】「北極」が教えるみらい ◇海洋熱波で餓死 切り立った岩山に囲まれた湾には野生のラッコが浮かび、崖の上ではハクトウワシが羽を休める。北太平洋とベーリング海を隔てるアリューシャン列島の中ほどに位置する米アラスカ州ウナラスカ。日本の大手水産企業も加工工場を置く漁業の一大
(CNN) 「終末の氷河」と呼ばれる南極のスウェイツ氷河は融解スピードが加速しており、崩壊へ向け不可逆的な道をたどっている可能性がある――。破氷船や水中ロボットを使用する科学者のチームが、そんな見解をまとめた。世界の海面上昇にとって壊滅的な意味合いを持つ。 調査プロジェクト「国際スウェイツ氷河共同研究(ITGC)」を構成するチームは2018年以来、スウェイツ氷河の崩壊がいつどのように起きる可能性があるか理解を深めるため、詳しい調査を行ってきた。 一連の調査結果は、この複雑で変化を続ける氷河について、これまでで最も明快な認識を提供している。科学者らは19日発表の報告書で、見通しは「厳しい」と指摘し、6年間にわたる調査の主な結論を明らかにした。 調査の結果、急速な氷の消滅は今世紀でさらに速度を増す見通しであることが判明。英南極観測所の海洋地球物理学者で、ITGCの一員でもあるロブ・ラーター氏に
生成AI(人工知能)のブームで建設ラッシュが続くデータセンター。サーバーメーカーは好況に沸くが、その裏で「資源枯渇」のリスクが顕在化しようとしている。サーバーを冷やすための「水」について専門家は「緊急措置」が必要だと警鐘を鳴らし、送電線やネットワークケーブルに必須の「銅」は2024年5月に史上最高値を更新した。国際エネルギー機関が4年で電力消費量が2倍になると予測するなか、貴重なエネルギー資源から生み出す電気が不足する恐れも高まってきた。 「水」「銅」そして「電気」。需給バランスが崩れれば価格高騰は必至だ。第1回のテーマは水不足。データセンターの冷却に大量の水が必要となり、枯渇リスクが高まっている。 世界気象機関(WMO)が「観測史上、最も暑い夏」と認定した2023年に続いて、2024年も記録的な猛暑となった。欧州連合(EU)の気象情報機関によれば、月ごとの世界平均気温は2024年6月まで
大西洋の海洋循環が早ければ2030年代後半にも停止する恐れがあるとの研究結果が新たに報告された/NASA Earth/Shutterstock/FILE (CNN) 大西洋の海水が表層で北上して深層で南下する南北循環(AMOC)が、早ければ2030年代後半にも停止する恐れがあるとの研究結果が新たに報告された。 AMOCは地球規模のベルトコンベアーのように、南半球の暖かい海水と塩分を北大西洋に運ぶ。北大西洋で冷えた海水は深層に沈み込み、再び南下する。この循環は、南半球の一部が極端に暑くなることを防ぐほか、北半球の一部が極端に寒くなることを防ぎつつ、海洋の生態系に命を維持するための栄養素を分配する。 ここ数年の複数の研究では、AMOCが、海水温の上昇と人為的な気候変動による塩分濃度の乱れによって弱まり、崩壊に向かっている可能性が示唆されてきた。 今回の新しい研究では、最先端のモデルを使用してA
サウジアラビアのイスラム教聖地メッカにある聖モスクのカーバ神殿(2024年6月17日撮影)。(c)FADEL SENNA / AFP 【6月20日 AFP】サウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカ(Mecca)への大巡礼「ハッジ(Hajj)」中の死者が、1000人を超えた。各国の発表に基づいたAFPの統計で20日までに分かった。 アラブ外交筋によると、20日に新たに報告された死者にはエジプト人58人が含まれていた。またエジプト人の死者658人のうち、630人は巡礼者として正式に登録されていなかった。 サウジの国立気象センターによると、メッカの聖モスク(Grand Mosque)では17日、気温が51.8度まで上昇した。(c)AFP
積雪量の少ないゲレンデでスキーを楽しむ人々。仏ドゥーで(2024年2月13日撮影、資料写真)。(c)Fabrice COFFRINI / AFP 【3月5日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(WMO)は5日、昨年12月にピークを迎えたエルニーニョ(El Nino)現象は、観測史上5位に入る強さだったとし、5月までの気温は平年を上回る可能性が高いとの見通しを発表した。 現在のエルニーニョ現象は昨年6月に発生し、その影響は11月から今年1月にかけて最大となり、東部・中部太平洋熱帯域の平均海面水温は1991〜2020年の平均値を最高で約2度上回った。 WMOによると、エルニーニョ現象は徐々に弱まりつつあるが、温室効果ガスによって大気中に熱がこもり、影響は今後数か月間続くとみられている。 WMOは「3〜5月の平均気温は、ほぼすべての陸地で平年値を上回る」と予測している。さらに、3〜5月にかけてエ
地球はその歴史の中で、表面全体が氷河に覆われる「全球凍結(スノーボールアース)」が何度か起こったと推定されています。しかし、なぜ全球凍結が起きたのか、またどのように “解凍” されたのかについてのメカニズムはほとんど分かっていません。 約7億年前に起こったとされる全球凍結レベルの極端な氷河期「スターティアン氷期」の発生原因を、地質記録とシミュレーションによって調査したシドニー大学のAdriana Dutkiewicz氏などの研究チームは、火山からの二酸化炭素放出量が少なくて岩石の風化による二酸化炭素の吸収が多かったために、大気中の二酸化炭素濃度が現在の半分以下まで減少したことが原因であると推定した研究成果を発表しました。興味深いことに、この状況は遠い未来に地球で起こる状況と似ています。 【▲図1: 全球凍結した地球の想像図(Credit: Oleg Kuznetsov)】■赤道すら凍りつく
日傘を差して扇子をあおぐ女性(2023年8月7日撮影、資料写真)。(c)CRISTINA QUICLER / AFP 【1月13日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(WMO)は12日、今年はエルニーニョ(El Nino)現象の影響で、過去最高を大幅に上回り、観測史上最も暑い年となった2023年よりさらに暑くなる可能性があると警鐘を鳴らした。 WMOによると、2023年の世界の平均気温は産業革命前(1850~1900年)の水準よりも約1.45度高かった。特に7月と8月は観測史上最も暑い2か月間だった。 WMOのセレステ・サウロ(Celeste Saulo)事務局長は、2023年半ばに発生したエルニーニョ現象の影響で、今年はさらに気温が上昇する可能性が高いと指摘した。 エルニーニョ現象は、世界的な気温上昇につながることが多く、通常、発生の翌年に気温上昇をもたらす。 サウロ氏は「2023年半ば
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