ミリ波帯は高速通信が可能なため、駅のホームや競技場、待ち合わせ場所など人が集中する場所への設置を多く行っています。反面、直進性が強く、ビルや樹木などの影響を受けやすい性質を持つため、他の周波数帯と同様にビルの屋上などにアンテナを設置する場合は、ミリ波帯の通信エリアが狭いエリアに点在して形成され、連続・緻密な展開には多くの基地局投資が必要です。あわせて、基地局の設置場所の確保に加え、バックホールとなる光ファイバー回線の敷設およびその運用コストも課題となります。 一方で5Gの普及、6Gに向けてトラフィックの継続的な増加が見込まれるため、ミリ波を含む高周波数帯の活用は必要不可欠であり、これらの課題解決が世界的に求められています。 本技術は、受信したミリ波基地局の電波の中継網を、中継器自体が自律的に形成し、ミリ波エリアを効率的に拡張する特長を備えています。本技術を搭載した中継器は、相互に連携してメ