相次ぐ炎上事故を受けて、電気自動車(EV)の安全性を疑問視する声が韓国で大きくなっている。世論の圧力で対応に迫られているのが、EVを販売する自動車メーカー各社だ。2024年8月28日までに、22ブランドが相次いで電池サプライヤーの公表に踏み切った。日経Automotiveでは、各社が公開した電池サプライヤーの情報を一覧表にまとめた。 発端となったのは、同月1日に韓国・仁川のマンションでドイツMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)のEV「EQE」から火の手が上がった事故だ。当該車両は中国・孚能科技(Farasis Energy)製の電池を搭載していた。数日後には韓国Kia Motors(起亜自動車)の「EV6」が発火する事故も起こった。現地報道によると、一連の火災事故をきっかけにEVの安全性を疑問視する声が大きくなった。一部では、地下駐車場へEVの乗り入れを制限する動きまであるとい