分厚いスモッグの広がる北京(Beijing)で、マスクをつけて歩く女性(2011年2月21日撮影)。(c)AFP/GOH CHAI HIN 【6月7日 AFP】「何を食べれば安全なのかと日々自問している。ブタにはクレンブテロールが入っているし、牛肉も羊肉も有害添加物入り。牛乳をあえて飲もうとは思わない」――。 大半の中国人にとって、健康的に暮らすことは一般常識というだけでなく、ある種の敬けんな行為だ。病気になったら、それは自分の健康を気遣わなかったせいだとみなされる。 だが、冒頭でマイクロブログ「新浪微博(Sina Weibo)」から引用した嘆きの言葉が示すように、古き教訓はメラミンやカドミウム、殺虫剤、鉛、水銀、二酸化硫黄、その他の微粒子や危険な化学物質が中国の食物連鎖に入り込み、水道や大気を汚染することまでは予見していなかったとみえる。 汚職にまみれ、規制当局がほとんど機能しないまま3