米軍は世界いかなる場所へも補給物資を送れる「ロケット貨物便」に注目している。 こんなシナリオだ。戦闘部隊が世界のはてに展開中で、弾薬糧食が必要だ。そこで特別航空補給を要請する。米輸送本部が承認し、貨物を載せた低地球周回軌道便が打ち上げられる。一時間足らずで5.56mm弾、おいしそうなピザのMREが届き、部隊は気分を一新し士気が高まる.... 補給ポッドを宇宙から送り込む構想はSFのようだが、真剣に検討していると米陸軍は認めている。 「80トンの貨物となるとC-17一機分だが、世界中いかなる地点に一時間未満で送り届けられる」と輸送本部司令のスティーブン・R・リヨンズ大将が空輸給油協会開催の10月のリモート会議で発言した。「これからの兵力投射方法を打ち破る形に挑戦したい。ロケット貨物輸送もその一部だ」 リヨンズ大将はこれ以前に全国国防輸送協会のイベントでペンタゴンが航空宇宙企業のスペースXと協