はじめは何もなかった。誰もいなかった。どこの誰にも知られていなかった。9月。カウンターを用意した。メインアカウントでは遠慮してかけなかったようなことを書き始めた。誰も知らないからかけた。 10月になった。的確に話題にのっていたわけではないにせよ、ジェンダー関連の話をし続けることで少しずつブクマがつくようになった。初めてのついたのは教育系エントリだった。納得して書き、そしてようやくひとつ目がついたとき、あの時私はすでに満足していたのかもしれない。その世界は幸せだった。幸せだったかもしれない。 しかしなぜかある日突然ブクマが勢いよくついた。言及先は今となればわかるがわりと有名なところだった。30を越えたのはあのときが初めてだった。ぼちぼちと3userは越えるような日々が続いた。ねたはたくさんあった。書きたいことだらけだった。至らないところも含めて、アウトプットをするのは楽しかった。ただ、たぶん