今われわれは、未曾有のネット社会を歩んでいる。スマートフォンやタブレットなどの端末が普及するにつれ、いつでもどこでもネットに繋がっていられるようになったが、いざ圏外に出てしまったり、海外に出たりすると、途端に不便を覚えるようになるのが現在の実情。しかし、水面下で進められているプロジェクトがある。米ニューヨーク市を拠点とする、メディア開発投資ファンド(MDIF)という非営利組織が、地球上にいる誰もがフリーでインターネットを使える「アウターネット」を計画中なのだ。 アウターネットは、数百という立方体衛星から成り立つグローバル・ネットワークで、地球上ならば海上だろうが砂漠のど真ん中だろうが、いつでもどこでもどんな人でもインターネットが利用できるというもの。その際にプライバシーを守りつつも検閲フィルターなどを回避し、ユニバーサル・サービスを実現するのが目標だ。それはかつての短波ラジオ放送の現代バー