感染者が増え続ける新型の豚インフルエンザは当初、高校生たちの間で広がっていった。思いもしなかった感染を突然告げられ、病院に隔離される驚き。無事に退院した大阪府北部に住む男子高校生(16)が、その体験を語ってくれた。 学校でインフルエンザの生徒が急増した13日の夕方、心配する母に促されて熱を測った。39.4度。「言われてみればだるいな」。自覚症状はほとんどなかった。近くの診療所で簡易検査を受け、季節性のインフルエンザA型と診断された。5日分の抗ウイルス薬リレンザをもらった。 母は異常行動などの副作用を心配して翌日から仕事を休み、外出も控えて見守ってくれた。食欲がなく、せきとだるさは続いたが、熱は2日後に37度に下がった。 16日、兵庫県立高校の生徒が国内で初めて新型インフルエンザに感染していたことが報じられたのを受け、学校の指示で保健所へ。「まさかな」と思いつつ、鼻の粘膜から検体を採ら