約100万年前に噴火した古い火山である毛無山(標高1650m)の裾野に、数多くの旅館や宿泊施設がある。共同浴場 大湯(おおゆ)の周辺には大小の旅館や土産物屋が密集している。温泉街の道路は狭く曲がりくねっており、また坂道が多いのが特徴である。斜面の上手(東側)には日本有数の規模を誇る野沢温泉スキー場が広がっており、その近辺にはスキー客用のペンションが多い。旅館街より南側はスキー客用の民宿街となっている。 野沢温泉の特徴として、13軒ある共同浴場(外湯)が挙げられる。これは地元の湯仲間(ゆなかま)という組織によって管理されていて、観光客にも開放されており、寸志で入浴できる[1]。外湯巡りを特徴とする温泉は城崎温泉(兵庫県 豊岡市)が有名だが、城崎の各浴場が豪華に改築されつつあるのに対し、野沢温泉はいかにも質素で地元の人との会話もある。共同浴場「大湯」の前や「麻釜」の近くには足湯が存在する。また