2006年10月18日 空気と自主的言論統制 なんていう、大それたタイトルはいささかオーバーではあるが、少々最近の無断リンク議論周辺を違った視点で書いてみようと思う。 自主的言論統制 まず、「自主的言論統制」という言葉があるかどうかは知らないが、「自主的+言論統制」というそのままの意味である。 分けて考えると「自主的」というのは「他の指示・援助を受けず自力で行動する事」であり、「言論統制」とは「出版・言論・報道」等の表現物の内容を(国家権力・行政権力が)審査し統制する事を指す。 言葉の説明はこれくらいにして、この言葉がどのような状況を指すのかという具体例を考えてみよう。 た と え ば 軍事政権下などにおけるマスメディアの規制や、刑務所から外部へ(またはその逆)へ手紙を送ろうとする時に「検閲」が入るのは周知の通りで、戦時中の新聞や資料などを見ると黒塗りでまともに読めない文章が多かったりする