仙台市で昨年10月、乗用車でバイクに衝突、ひき逃げをしたとして、自動車運転過失傷害と道交法違反の罪に問われた大工高橋勉被告(60)の判決で、仙台地裁は1日、ひき逃げについて「耳が遠く、事故の衝撃音が聞こえなかった可能性がある」と無罪(求刑懲役1年2月)を言い渡した。 自動車運転過失傷害罪は有罪とし、罰金40万円とした。 卯木誠裁判官は「事故を起こしたことや衝撃が相当あったことは間違いない」と指摘しつつも「被告は縁石に乗り上げたと思ったと供述しており、事故の認識があったかどうかは合理的な疑いが残る」と述べた。 判決によると、高橋被告は昨年10月、乗用車で仙台市宮城野区の丁字路を左折する際、安全確認をせずに右から進行してきたバイクに衝突、男性の手足に約4カ月の重傷を負わせた。 仙台地検は「上級庁と協議の上、適切に対応したい」としている。(共同) [2008年12月1日21時23分]