ローカル線再生の先行地に学ぶシリーズの3回目は、兵庫県と岡山県を結ぶJR姫新(きしん)線を訪ねた。同線のうち兵庫県内の姫路―上月間(50・9キロ)では、沿線市町が中心となって利用促進運動「チャレンジ300万人乗車作戦」を展開。2009年度に年間238万人まで落ち込んでいた乗車人数が15~19年度には300万人を超え、ローカル線では珍しいV字回復として脚光を浴びた。成功の要因はどこにあるのか。沿線を歩いて探った。(馬場洋太) 本竜野駅(左上)を発車する姫新線の列車。駅近隣の農地は再開発で駐車場や宅地に生まれ変わり、鉄道利用の増加に一役買っている パーク&ライドに使える駐車場 再開発で一戸建て次々 国宝・姫路城を望む姫路駅の高架ホームから、姫新線の列車に乗り込む。広島県内の山陽線を走る新型車両にも似たステンレス製の気動車。芸備線を走る国鉄時代の車両と比べ、乗り心地も加速も良い。 新興団地や竹