コロナ禍でマスク着用での生活が当たり前になっています。飛沫を防ぐために必要なマスクですが、息苦しさや話しづらさ、頭痛、肌荒れなどのトラブルに悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。実は、マスクの着用ではもう一つ、口呼吸になりやすいという問題が指摘されています。口呼吸が慢性化してしまうと、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるなど、様々な健康上のリスクが生じるといわれます。こうした「マスクの下の口呼吸」について、口と舌の体操「あいうべ体操」の考案者で、鼻呼吸の啓発に取り組んでいる「みらいクリニック」院長の今井一彰先生にお話をうかがいました。 (インタビューは2021年12月10日に行い、内容はその時の状況に基づいています。) 1995年山口大学医学部卒業。内科医、日本東洋医学会漢方専門医、NPO法人日本病巣疾患研究会副理事長、日本加圧医療学会理事。息育、口呼吸問題の第一人者