中古書店で買ってきた本を家で読もうと思ったら、タバコ臭くて困った、なんてことはありませんか。少しでも臭いを和らげようと、風通しのいいところに置いてみたところで、染みついたタバコの臭いはなかなか取れないものですよね。そんな頑固な臭いにも本当に効果はあるのか、ネットで見かけた新聞紙を使って消臭する方法を試してみました。 新聞紙の "吸臭力" はすごい
面白かった! これは、最高に面白い小説になる。そして、誰にでもお勧めできる夢中小説であり徹夜小説であり試金石ならぬ試金本となる。(幸福な)未読の方は、だまされたと思って読んでほしい。そして、もし本当に騙されたと思ったならば、これを凌駕もしくは匹敵する作品を教えてほしい。まさにその作品名は、検索できないものだから。 舞台は頽廃の都ローマ、暴君ネロの治世。キリスト教徒の娘リギアと、エリート軍人ウィニキウスとの恋愛を縦軸に、粋なトリックスターであり審判役もするペトロニウスとネロの権謀術数、弾圧されるキリスト教が大化けして世界を変革する様相が、ドラマティックに描かれている。絶望と狂気、快楽と歓喜が、圧倒的に伝わる物語となっており、人の魂の最上級の姿と、人の欲望の最も醜い貌の、両方を同時に見ることができる。 さらに、豪華贅沢三昧の宮廷イベントや、読むのをためらうほど身の毛もよだつ残虐シーンや、劫火と
2013年04月15日08:30 カテゴリ弾本書評/画評/品評 〈「中卒」でもわかる科学入門〉の新オビが素敵すぎる件 「中卒」でもわかる科学入門 小飼弾 おかげさまでご好評いただいている「中卒」でもわかる科学入門ですが、このたび池谷裕二先生に新オビをいただいたのでご紹介。 「科学的思考に弱い人も、汚染された人も、今すぐ読むべし。」 いやあ、し、び、れ、た。 第一線の科学者から、それもよりによって池谷先生から、「汚染された人も」という言葉を引き出せたのは、もう著者冥利に尽きます。それこそ、他の科学啓蒙本と本書の一番の違いだと自負していたので。 そうそう。ご要望の多かった電子版もまずBOOK☆WALKERからはじまっております。 「中卒」でもわかる科学入門 ”+−×÷”で科学のウソは見抜ける! | 電子書籍 - BOOK☆WALKER 他の電子書店もつづくとのこと。 というわけで、 科学的指向
東京スカイツリー論 (光文社新書) 作者: 中川大地出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/05/17メディア: 新書購入: 4人 クリック: 225回この商品を含むブログ (15件) を見る 中川大地『東京スカイツリー論』光文社新書 中川大地様、ご恵存賜り、ありがとうございました。 大変な力作ではないでしょうか。様々な資料を猟歩して、スカイツリーの歴史的・社会的イメージを豊かに浮かび上がられています。スカイツリーとは、私たちの文明の、一つの誇りとして位置づけられるほどの建築物なのですね。 中沢新一によれば、「塔(タワー)」には、二つの系譜があります。一つには、農耕による富の蓄積によってはじめて国家文明を築いたメソポタミア文明(あるいは黄河文明)における、「バベルの塔」の系譜。もう一つには、インドの古代神話のような、国家以前の新石器時代までさかのぼる、原初的な思考法に基づく「ストゥー
「詭弁論理学」は論理的に誤りのある議論の仕方を、平易に記述、紹介している本だ。中高生向きの推薦図書にしたいと思う本は少ないのだが、これは正にそういう本だと思う。 ウェブに限らずインターネットでは常に情報を判断して咀嚼する必要があり、子供が正しく情報を吸収できるかは、保護者の心配事の一つであろう。本書は、ある種の言説に騙されないリテラシーが身に付きそうな本になっている。 1. 強弁術と詭弁術 四章で構成されており、第Ⅰ章で強弁術と詭弁術を分類したあとに、第Ⅱ章で強弁術、第Ⅲ章で詭弁術、第Ⅳ章で代表的な論理パズルとパラドックスを紹介している。強弁術が非論理的な無理押しで、詭弁術が論理的な主張の誤りになるそうだ。ただし、両者の区切りは明確ではなく、二分法や相殺法などどちらとも言えない話法もある。 2. 詭弁術の章が軸 強弁術の章は著者の個人的な恨み経験が多く紹介されており、詭弁術の章は一般的な事
2012年07月09日12:00 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 血湧き肉踊る裏SF - 書評 - 天獄と地国 出版社より献本御礼。 天獄と地国 小林泰三 にも関わらず書評しあぐねているうちに早一年以上が経過しているうちに星雲賞受賞。おめでとうございます。 しかし、タイミングとしてはこれでよかったのかも知れない。 上梓直後の状況で、本書を落ち着いて読める人はあまりに少なかったであろうから。 まどマギ blog.livedoor.jp/dankogai/archi… ピア動 blog.livedoor.jp/dankogai/archi… ねじまき少女 blog.livedoor.jp/dankogai/archi… ガンダムTHE ORIGIN blog.livedoor.jp/dankogai/archi… うぐ、「天獄と地国」がまだだぁ #星雲賞— Dan Kogai (@da
昨年の5月から準備してきた科学解説書 『重力とは何か ― アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』 が、5月30日に幻冬舎新書から出版されます。 昨年のノーベル物理学賞が、「遠方の超新星爆発の観測による宇宙の加速膨張の発見」に与えられたことに象徴されるように、宇宙物理学の発展は、これまで私たちの知らなかった宇宙の姿を明らかにしつつあります。 これにより、これまですべての物質の元であると考えられてきた原子は、実は宇宙のたった4パーセントに過ぎない。宇宙の大部分は「暗黒物質」や「暗黒エネルギー」など、まだ正体のわかっていないものでできていることが明らかになりました。 このような発見の基礎となっている物理学は、「物質」とそこの間に働く「力」によって自然を理解する学問です。 宇宙を理解するためには、それがどのような「物質」からできているかを知るだけでなく、それらの間に働く「力」を解明しなけ
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