世界観を真に変革する、稀な書だ。 ——A. サリヴァン(『ニューヨーク・マガジン』) われわれの農業に偏った歴史観は、見直しを迫られるだろう。 ——S. シャブロフスキー(『サイエンス』) 人類が文明と政治的秩序のために支払った大きな代償を、ずばり明らかにしている。 ——W. シャイデル(『暴力と不平等の人類史』) 「ある感覚が要求してくる——わたしたちが定住し、穀物を栽培し、家畜を育てながら、現在国家とよんでいる新奇な制度によって支配される「臣民」となった経緯を知るために、深層史(ディープ・ヒストリー)を探れ、と…」 ティグリス=ユーフラテス川の流域に国家が生まれたのが、作物栽培と定住が始まってから4000年以上もあとだったのはなぜだろうか? 著者は「ホモ・サピエンスは待ちかねたように腰を落ち着けて永住し、数十万年におよぶ移動と周期的転居の生活を喜んで終わらせた」のではないと論じる。 キ