首相退陣論が現実味=参院選へ動揺広がる−民主 首相退陣論が現実味=参院選へ動揺広がる−民主 時事通信社の4月世論調査で鳩山内閣の支持率が23.7%にまで落ち込んだことで、民主党内では16日、動揺が広がった。懸案の米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山由紀夫首相が約束の「5月決着」を果たせなければ、さらに支持率は低下しかねない。参院選を前にした首相退陣が、現実味を持って語られ始めた。 「参院選マニフェスト(政権公約)の表紙(に載せる顔)をどうするかという話になってくる」。あるベテラン議員は、いずれ「鳩山降ろし」の動きが出てくると指摘。若手の一人は「参院選では与党での過半数獲得も厳しい」と危機感をあらわにし、党幹部も「政権の末期症状」と厳しい現状を認めた。 ただ、小沢一郎幹事長や菅直人副総理兼財務相ら政府・民主党の実力者は、鳩山首相の下で政権浮揚を図り、参院選を乗り切ることを想定しているとされる