[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

2011-01-01から1年間の記事一覧

私は脱原発派をやめて原発解体派を名乗ることにした

「除染」はウソくさい言葉だ。放射性物質はどうやっても消えることはない。移動するだけだ。除染でなく「核集め」とでも呼んだ方が正確だと思う。「核集め」と呼べば、その集めた放射性物質をどうするかという問題が明確になってくる。同じように「脱原発」…

ビットとアトムのはざまで

コンピュータは万能シミュレータなので、最初は紙ベースの既存のシステムを模倣する形で導入される。既存のシステムには、紙というデバイスの特性から発生した多くの制限事項があるが、最初は、この制限事項をうまくシミュレートすることが、コンピュータシ…

戦略的思考と人脈的思考と黒船

「こんなの論外だ!」アマゾンの契約書に激怒する出版社員 国内130社に電子書籍化を迫る - BLOGOS編集部 - BLOGOS(ブロゴス) chawanのたわごと : BBT757ch #20 大前研一LIVE 10/23速報版 オリンパス社長解任問題 この、全く性質が違う二つの事件を見て、共…

自分と違う決断をした人に敬意を持てるようになれたらいいな

近所に住む友人が放射能が怖くて引っ越して行って、自分はここにそのまま残り、その友人と20年後に再開したとする。その時、自分や家族に何の健康被害も無ければこちらの勝ちで、私はニヤニヤしながら彼を見下して「あの時は大変だったでしょう」とか言うだ…

日本教と原子力問題

原子力問題の中核には日本教という問題があると思う。 山本七平の「空気」 阿部謹也の「世間」 河合隼雄の「中空構造」 岸田秀の「内的自己と外的自己の乖離」 井沢元彦の「言霊」 この人たちをはじめ、多くの人が日本人の精神構造とそこから来る社会の構造…

神話的自傷行為の当事者としての原発問題

原発に関する議論はこうなりがちだ。 A: 常識的に考えて原発はダメだろ B: いや常識的に考えて原発でいくしかないだろ A: そりゃおまえの常識がおかしい B: いや、おまえの常識の方が常識じゃない 議論の座標軸を共有できない人と議論しなくてはいけなくなる…

「核変換」抜きの原子力は未完成な技術

原発をどうするかについて考えるには、当然のことながら、まず現状がどうなっているかを正確に把握することが必要だ。そして、その「現状」の一番重要な、基本となるポイントは、原子炉の状態だ。福島第一原子力発電所の、一号機から三号機の原子炉の中の溶…

燃料棒破損事故として福島原発事故を見る

福島第一原発の状態は毎日変化していて、収束に向かっているのかまだ予断を許さない状況なのか、なかなかわかりにくいと思います。私は、「燃料棒の破損」というポイントに着目することが、問題を整理する一つのヒントになると思っています。これが多くの問…

イベント案内 - 東北関東大震災から学ぶソーシャル翻訳

当日の告知になってしまいますが、グローバルボイス日本のメンバーお二人が、こんなイベントを企画しています。 リングァ茶屋 Vol. 5 with グローバルボイス : ATND 3月11日に起きた東北関東大震災以降、日本は多くのメディアから注目を浴びています。日本各…

日本復興に必要な創造力の量はインターネットをもう一回作るくらいの量

「ゆうべ、変な夢、見ちゃったよ」 「何、どうしたの?」 「サーバが落ちて、再起動しようとすると、ぜんぜんだめで、それどころかデータがどんどん消えてくの」 「それはいやな夢だね」 「それも、普通のサーバじゃないんだ」 「というと?」 「というか、…

罪を憎んで人を憎まず

「○○は私たちの国の中に人が住めない場所を作ってしまった」という文の主語に、あなたは何を代入するだろうか?東京電力?民主党?自民党?原子力業界?日本の硬直化した意思決定システム?私はこういうべきだと思う。「私たちは私たちの国の中に人が住めな…

放射性物質とは何か(化学反応と核反応の違い)

はじめに 放射性物質とはどういうものなのか?ということについて、できるだけわかりやすく書いてみました。原理的な話が中心なので、これだけを読んでも、現実的な安全性の判断等にはほとんど役に立ちません。ただ、化学反応と核反応の原理的な違いを知るこ…

大きなものを感じている僕たち

地震の前に僕が見ていた世界は、等身大の姿見に映した自分のようなもので、つまり、鏡の枠と自分の大きさはほとんど同じで、鏡に映るものはほとんど全部自分だった。地震の後に僕が見ているものは、自分よりずっと大きな鏡の前に立ちすくんでいる自分で、そ…

フェースブックとたまごっちの区別がつかない落差ジャンキー

ツイッターやフェースブックのマスメディアでの扱い方は、昔のたまごっちのようだ。つまり、単なる一過性のブームとして取りあげているように見える。 今日は「ちやほやの法則」について学びます。持ちあげといて落とされる。持ちあげられるほど....落差が大…

連鎖するハッキングとしての歴史

本当に「"つぶやき"では革命は起こせない」のか? - Future Insight ここで、id:gamellaさんは、マルコム・グラッドウェルの「"つぶやき"では革命は起こせない」という記事を紹介して、最後に軽く異議をとなえている。これは、社会を見る二つの見方を象徴し…

継続的に対話する主観

「エジプトで起きたことはfacebook革命だ」「いやあれは単なる軍のクーデターだ」「いや両方の要素が混じっている」という三人がえんえんと果てしない議論をするとしたら、その三人は「どこかに客観的な真実というものがある」という点において合意している…