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1999-05-01から1ヶ月間の記事一覧

吉本ばななの書評

吉本ばなな*が読売新聞で「スプートニクの恋人」のことを書いている。私はまだこれを読まずにがんばっているのだが、これにもそそられることが書いてあった。「やるせない物語だけど健康的」「健康的と言っても薄っぺらいものではない」という表現。これがす…

フィジカル・インテンシティ

村上龍*のサッカーについてのエッセイ集を読んだ。内容はまぎれもなくサッカーについてのエッセイなのだが、同時に日本文化論になっていて、日本の閉鎖性をあぶりだす、さらにワールドカップ間戦記の合間にイタリアについて書くと、人生とは快楽とは・・・・…

トラウマとコンピュータウイルス

ウイルスというのは、コンピュータの中のプログラムを書きかえるプログラムです。初期のワクチンソフト(ウイルスを検出したり除去したりするソフト)は、プログラムを書き換えた痕跡を探ることで、ウイルスの存在をチェックしようとしました。プログラムを…

悩める親のためのブックガイド

子供が不登校になると、やっかいなことが次から次へと出てきます。給食費をどうやって返金してもらうか、子供会の行事はどうするのか、といったつまらないことから、中学校の制服は注文するのかしないのか(もし突然行く気になった時に、制服がないといけな…

「天使でも獣でもない」人間

老人ホームの嘱託医をしている人からこんな話を聞いた。「60過ぎまで全く問題がなくて何かに悩んだことのない人が、老人ホームに入ってから何か悩み出すと大変です。経験がないから悩み方がわからないんです。愚痴を言うだけで、問題に取り組む糸口も見え…

ローマ共和制・オープンソース・砒素カレー裁判

複雑なシステムを運営するためには、どうしても専門家の集団にフルタイムで働いてもらうことが必要になる。政治行政でもソフト開発でもそうである。しかし、専門家を集めるとたいていの場合、いろいろ弊害もある。いろいろ知識や経験があるだけに、発想が硬…

カエサルの情報公開

ローマの共和制という政治システムはすごくよくできていて、これのおかげでローマは建国以来500年間、着実に発展して、地中海全体を支配する大国となった。しかし、よくできた分だけ変革が遅れる。ユリウス・カエサルはその時代に現れ、重要な変革を成し…

こどちゃ

久しぶりにビデオで見た「こどものおもちゃ」というアニメがおもしろかった。

「プリウス」のソースコードを公開せよ!

私は、*オープンソース*とは単なるソフトウエアの開発手法でなく、もっと普遍的な革新だと思っている。音楽や小説などの芸術的表現や自動車などの工業製品も同じしくみで作れるはずだ、と考えている。同じようなことを考えている人もいるようで、「プリウス…

「オウム」を超えようという志

村上春樹*が新作を発表した。しかし、私は当分読まない。ひょっとしたら次の作品の発売まで待つかもしれない。なぜかというと、読んでしまうと「自分のまだ読んでない村上春樹作品」がこの世から消滅してしまうからだ。しかし書評は読む。ネタバレになっても…

JAVA-インターフェースの芸術

まっぷたつに分割できる車があったとする。そして、右半分と左半分を別々に売っていて、ユーザの好みで好きなパーツを選んで組み合わせることができる。しかし、どちらの半分にもボディーがあってエンジンが半分含まれていて、座席やら内装も含んでいる。タ…

ローマ人の物語

最近、「ローマ人の物語」という長編連作を読みかえしている。1巻から5巻まで出ていて、ひととおり読んでまた最初から読み出して2巻目を本日読了。私は結構、勉強の好きな高校生だったが歴史だけは大嫌いで、大学を選ぶ時に歴史が受験科目に無い大学とい…