2001-01-01から1年間の記事一覧
斉藤孝氏の「声に出して読みたい日本語」という本はなかなか面白かった。朗読と言うのは肉体的な体験だ。人は朗読することで、肉体とつながり伝統とつながる。俺たちが、普遍的な朗読するためのテキストを持っていないことが、肉体と伝統から切断されている…
もし、自分の娘が「おとうさん、私はこの人と一緒になります」と言いだして、その男がたまたまプログラマーだったら、俺はそいつにRubyでコードを書かせる。そして、そのコードを見て娘を幸せにできるかどうか判定する。Rubyというプログラミング言語は、楽…
「どの程度の雨で運動会を順延にするか、明確に決めておきましょう。当日の朝6:30の東京都多摩西部の予報が、20%以下なら決行、 70%以上なら中止、その中間の場合は午後の予報を含め、下記の式で算出した確率が・・・」なんてことをしつこく言ってたら、変な…
人間には成長するタイプと開花するタイプがある。例えば、リナス・トーバルズが最初に386マシンを手に入れた時に何をしたかと言うと、彼は端末ソフトを作った。彼は、コードを書くことが好きでCPUを動かすことが好きで、メールを書いたり読んだりすることが…
「世界はひとつだ」と考えることはなぜ困難だと思う?そう、それはとてつもなく非現実的だ。それはそうなんだけど、それが困難である最も大きな理由は、その考えを持つことはとても息苦しいことだからだ。そう、「世界はひとつだ」という考えを抱き続けるこ…
ウタダヒカルが「孤独の反対は無知」と言ったそうだ。いい所をついている。いかにも帰国子女(みたいなもんだろ)らしく、大胆でクリアな表現だ。そしたらちょうどいい具合に、このコンテキストで言う「無知」の事例が出現した。明石市の歩道橋事故で関係者が…
老人問題は深刻だ。確かに老人のレベルは著しく下がっている。ひどい老人が多くなった。青少年の問題より早急な対策が必要だと思う。例えば、最近、席を譲るに値する老人がいない。俺は電車で老人に席を譲るのが好きなんだが、席を譲りたくてうずうずしてて…
日本中探したってSMAPになれる人間は5人しかいない。 SMAPであることの難しさ、それは3点ほどに集約されると俺は考える。第一に多芸多才であること。第二に2の線と3の線という矛盾する方向性を同時にこなすこと。そして、最も重要な第三のポイントは人格の裏…
「いかがですか」という美しい日本語を、「ご一緒にポテト等いかがですか」というセンテンスの中でしか口にしたことがない、あるいは、耳にしたことがない若者が相当数いる。このまま行くと、「いかがですか」という言葉にネガティブな印象を持つ人が増えて…
ある朝、俺が会社に着くと、俺の机に見知らぬ男が座っている。そいつは当然のように電話に出たり部下に指示したりしている。誰もそれを不思議と思わないのが不思議だが、どうもここではそいつが俺と認識されているらしい。俺はあわてて逃げ出して、いろいろ…
もし地震を止める技術が開発されて、これがヘタに運用されたら、プレートとプレートの歪みが蓄積されて制御不能なとんでもない大地震を発生させてしまうだろう。トンデモ犯罪を考える上で、これと同じような力学的な観点が必要だと思う。俺が思うに歪みが蓄…
てっとりばやく海岸から砂を取ってきてコンクリに混ぜると、 30年たってから鉄筋が腐ってあっちこっち滑落する。去年、このことが随分騒がれたが、今になってやっとわかったんだけど、これは一種の啓示だったんだ。小学校に見張りを立てて男が乱入しないよう…
未来の歴史学者が21世紀初頭を研究しようとしたら、一次資料として2ちゃんねるのログをチェックするだろうな。それを勉強する学生たちは、俺たちが「春はあけぼの」とか「いとをかし」とかを覚えるような感じで、「逝ってよし」とか「氏ね」とかという単語を…
1950年から75年までに全世界で音楽に対して投入された創造力の総量と、その後の25年間に投入されたそれとはかなり大きな違いがある。例えばジャズだけを見ても、50年代から60年代に至る中でどんどん複雑な和音を使うようになった。それが極まってこれ以上複…
昔のサラリーマンはせっせと残業ををして飲みニケーションなるものをかわした。今のサラリーマンはそれをしない。これを見て人はサラリーマン気質も変わったなどと言う。なぜ事象の片側だけに注目するのだ?サラリーマンが変わったのでなく、残業や飲みニケ…
20世紀になってから作曲家はドレミファソラシドを普通に使っちゃいかんことになったらしく、「現代音楽」というのは、だいたい一般人が「?」というものになっている。俺は、結構幅広くいろんなジャンルを聞く方だと思うのだが、さすがにあの類はちょっと苦…
普通、人間は外部と通信するための外向きのチャンネルと自分自身と通信するための内向きのチャンネルを持っている。たいていは両者をほぼ均等に使って生きている。外向きのチャンネルをほとんど使わないで生きている人たちには「引きこもり」という立派な名…
地球温暖化で海面の平均水位が1mとか2mくらいでも上昇したら大変なことになるのだが、たとえ10m上がったって日本列島全てが水没するわけではない。同じように、子供にとって学校がどれだけストレスフルな場所になったとしても、そこで楽しく有意義な生活を送…
亀井の地元の広島では、一般党員の投票はしないで一部の幹部だけの投票で出来レースをして、亀井に3票入れた。問題は、なぜ他の県ではこの方法を採用しなかったのかということだ。もちろん党則には予備選をやるという規定はない。県連の幹部が独断で決めてい…
「桜舞う、私の心舞う。そこで君と会いたい。」・・・この1行に泣きたいほど感動した。
Hasegawa VS Sasakiだけど、やっぱり日本のテレビでは勝ち投手:長谷川、負け投手:佐々木と漢字を使って字幕を出した。あたり前かもしれんが、なんか大リーグの試合と思えない不思議な感覚…。最近は、ボーっとチャンネルを回していると特に狙ってなくても、…
ご存知のようにインターネットで行きかうものは全てデジタルデータである。デジタルデータとは本質的には一群の数字であって、匂いも味も何もなく所有したり強奪できるものではない。「37は代々わが家に伝わる家宝であって」「まったりとした結構なお味の189…
土地を担保に金貸して、土地が値下がりして取りっぱぐれたらそれは不良債権だと思うでしょ?残念でした。ハズレです。取りっぱぐれたものは「損失」です。「あちゃー、しくじった」と言ったら、そう言った瞬間にそれは債権ではなくなります。そもそも「債権…
赤ん坊の頭の中の配線をちょっといじって、目の中の「赤」のセンサーから出てる線を「青」から出てる線とつなぎかえたとしよう。この子が生きていく上でどんな支障があるだろうか?我々が「赤」として認識するもの全てをこの子は青として認識する。彼には血…
バンナとタイソンと小川の誰が一番強いのか厨房どもがさんざん議論しておるようだが、あれは*宗教*と科学と精神分析のどれが真理に近いのか決めるようなもので、みんな自分の土俵では一番強い、という面白くない結論しかない。そこを工夫して、面白いルール…
最後に石井館長が出てきて「このカードは再戦させます」と大見得を切っていたが、ゴングが聞こえずよくわからない終わり方をしたというトラブルをすぐ商品価値に転化した手際が見事。ゴングが聞こえない程の熱狂を瞬間的に「このカードは売れる」と見切った…
アルジュナのテレサさんによると、この危機の本質は組織の暴走が止まらないことにあるらしい。使命を終えた組織が運命を受けいれず同じものを生産し続けようとすることが、最後に地球を壊してしまうそうだ。諫早湾干拓事業とJudy and Maryを比べてみるとよく…
「次々と明らかになる操縦室の杜撰な実態」とか大騒ぎしてるけど、杜撰なことでなくこれが「明らかになる」ことの方がよほど驚くべきことだろ。機密費と軍事機密とどっちが隠すネタにしやすいか考えてみろよ。機密費の方は詐欺ということで個人の犯罪になっ…
「信任だけど信任じゃない」と似たような、聞いてるうちに頭がねじれてくるような理屈を言う奴がどっかにいたなあ、と思ってよく考えてみたら、それはなんと俺だった。「工程で言うと遅れは1週間なんですが、完成は正直言って見えないというかなんというか・…
森総理とかけてフロンガスととく。こころは「最初無害だと思ってたら、致命的にマズいことがあとから判明。何事にも反応が鈍いが妙にしぶとい。早く退治しないと全滅の恐れあり」で、全滅するのは自民党か日本か?人類か地球環境か?前者であればほっといて…