オフィスの照明を蛍光灯からLED照明に変えるとどの程度、消費電力を引き下げられるのだろうか。「蛍光灯と比較すると約50%の省エネとなる」(シャープ)。 同社は2013年10月、大阪市阿倍野区に建設中である超高層複合ビル「あべのハルカス」のオフィスフロアに約1万台のLED照明を納入したと発表した(図1、図2)。約50%という発言は、この事例の場合である。 納入したのは消費電力低減だけに特化した製品ではないという。「数段階の調光・調色機能を備えており、オフィスでは寒色系、応接室では暖色系に照らすといった使い方ができる」(シャープ)。 2013年2月以降、順次運用が始まるLED照明は業務用の特注品だ。大きく3種類に分かれる。天井用グリッドスクエア照明が約9000台(図2)、廊下照明が約1000台、ロビー照明が約400台である。「照明の総数ではJR南新宿ビルに納入した台数の方が多いものの、天井用グ