2012年8月24日の朝、中国メディアは黒龍江省の省都“哈爾濱(ハルビン)市”で早朝に発生した大橋崩壊のニュースを次のように報じた。 8月24日の早朝5時30分頃、ハルビン市を貫流する“松花江(しょうかこう)”<注1>に架かる“陽明灘大橋”が崩壊し、走行中の大型トラック3台と軽トラック1台が10メートルの高さから転落して、死者3人、重軽症者5人を出した。陽明灘大橋は総額18.82億元(約235億円)を投入して建造され、2011年11月6日に開通したばかりだった。 <注1>松花江は吉林省を源流として黒龍江省を貫流する大河、全長1897キロメートルで中国第9位、流域面積55.68万平方キロメートルで中国第5位。 着工から竣工までわずか18カ月の突貫工事 開通から1年も経っていないということで、陽明灘大橋崩壊のニュースは中国国内で大きな反響を巻き起こした。当初の報道はあたかも陽明灘大橋の橋梁部分