ちばてつや賞一般部門の最終選考は、ちばてつや先生をお迎えして行われます。 時間をかけて一作一作丁寧に読んでくださったちば先生のコメントを聞き、その上で作品の担当編集は、自分の担当作品をちば先生にアピールします。 そのほかの各編集部員は、疑問点などをちば先生に質問。活発な議論が交わされます。 編集部員・A この方は大学生で、台湾からの留学生です。去年、作者が通っている大学で作品を見る機会があったのですが、他の学生と違って、SFやファンタジーといったジャンルには興味を示さず、「人間を描きたいです!」と明言していて、漫画に対する熱量や気迫もただならぬものがありました。 ちば先生 まだ学生なのに、そこまで言い切るのは立派だね。 編集部員・A 絵に躍動感があって、その中にある優しさや人間らしさがよく描けていると思います。ストーリー展開が過去にいったり未来にいったりと、多少わかりにくい部分はあるのです