全国の住職向けに発行されている「月刊住職」(興山舎)がインターネット上で話題だ。創刊41周年を迎えた同誌は、お坊さん業界唯一の専門誌。「お寺の盆踊りを盛んにさせる法」や「月収10万円以下の極貧寺院」などの業界事情から、寺院の関与が疑われる開運商法、僧侶の不祥事などタブーにも果敢に切り込む姿勢には、ネット上からも「攻めすぎ」との賛辞が寄せられている。「全住職の約4分の1」という圧倒的な購読者数の背景には、緻密な取材と「問題点から学ぶ」という骨太のジャーナリズム精神があった。 見出しに「じわじわくる」《開運詐欺に複数の伝統仏教寺院や住職が加担しているのは本当か!?》 「衝撃のスクープ!」という見出しで月刊住職8月号を飾ったのは、開運商法をめぐる特集だ。記事によると、ある開運商法グループが先祖供養料名目などでカネを振り込ませていたとされ、被害弁護団や関係者などへの取材で事例を紹介。関与を噂されて