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  • 第10回 コレスポンデンス分析(最終回)

    2. 素朴な疑問が芽生える ■ルーツはどこにあるのか ベンゼクリ(1973)のコレスポンデンス分析を知って私がまず疑問に思ったのは、この分析は日で有名な林(1952)の数量化理論Ⅲ類と同じではないか?というものでした。 私が仕事を始めた1970年代は統計数理研究所の林知己夫先生が提唱された数量化理論が日のマーケティング界でもてはやされていた時代です。数量化理論の総称のもとに多くのモデルが開発されましたが、その一つがⅢ類でした。 Ⅲ類は複数のカテゴリーへの反応パターンを意味する矩形行列が与えられた時に、行と列に最適なスコアを与えようとするものです。Ⅲ類では行列の要素をYesなら1、Noなら0のダミー変数で記述するのですが、表1のZであっても1-0は扱えますから、それは両者の質的な相違ではありません。 さて、私は多変量解析を知らなかったものですから、文献をいくつか当たってみたところ、類似

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