●鈴木弘輝氏と進めている研究の一環として、近代(社会)をいかに解釈し評価するかという関心の下に、「批判」という営みの今日のあり様や意義について関東社会学会で共同報告しました。とりわけ私の報告では、フランクフルト第三世代のアクセル・ホネットや、システム理論を独自の仕方で援用するノルベルト・ボルツに焦点をあてながら、批判の視点よりもむしろ、視座に自覚的(とされる)批判の可能性に言及しています。 ●ホネットをはじめフランクフルターの現在の関心や方向性、そして私の報告内容の一部は、玉垂葵さんのブログのエントリとブログ上でのやり取りが、もっとも簡潔で明瞭だと思われます。 http://d.hatena.ne.jp/tamadareaoi/20060611/1150029689 http://d.hatena.ne.jp/tamadareaoi/20060615/1150356114 ●鈴木弘輝氏が言
目次 初出 野村一夫「ダブル・スタンダードの理論のために」『法政大学教養部紀要』第98号社会科学編、1996年2月、(1)-(30)ページの全文。ただし、印刷のために圧縮したものを元に戻した解凍版(Expanded Edition)になっています。 [1]ダブル・スタンダードという問い [2]権力作用としてのダブル・スタンダード [3]知識過程としてのダブル・スタンダード [4]ディスコミュニケーションとしてのダブル・スタンダード [注] [1]ダブル・スタンダードという問い 「排除されていない者は包括されている」(ゲオルク・ジンメル)▼1 内集団の美徳と外集団の悪徳 ロバート・K・マートンは「予言の自己成就」という著名な論文の中で次のように述べている。「リンカーンが夜遅くまで働いたことは、彼が勤勉で、不屈の意志をもち、忍耐心に富み、一生懸命に自己の能力を発揮しようとした事実を証
さて今回もこの本 検証・若者の変貌―失われた10年の後に 作者: 浅野智彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2006/02/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 107回この商品を含むブログ (33件) を見るの紹介から行こうと思うのですが、今日は友人関係…というか、「若者のコミュニケーションについて」ですよ。前回の話と繋がっているというか表裏一体の話なので、前回のところを押さえつつ見てみてくださいな。 ではまとめていきましょう。 そもそも、親しい関係とは何をもって言うのか。 良く言われる議論はこうだ。 対人関係が親密であるためには、コミュニケーション…自己に関するメッセージの発信と、相手によるその肯定的受容が円滑に行なわれ、安心と信頼が構築されてなくてはならない。そして、そうした関係を築くためには、一定の対人スキルが必要とされる。そして、つきあいが深いのか浅いのかというのを
新幹線移動にかこつけて購入した二冊。 言説分析の可能性―社会学的方法の迷宮から (シリーズ 社会学のアクチュアリティ:批判と創造) 生と権力の哲学 (ちくま新書) 両者ともに理論的軸としてM.フーコーを位置づけながらも、その展開において明確な違いが見られるのが興味深い。ともに専門外の領域なので断定的なことは何も言えないが、問題の配置としては色々と参考になると思われる。特に両者の間に横たわる容易には埋めがたいと見える距離に焦点を当ててみたい。 ともに専門外の領域なので断定的なことは何も言えないが、問題の配置としては色々と参考になると思われるので簡単にレヴューする。 まず前者について。 言説分析の可能性―社会学的方法の迷宮から (シリーズ 社会学のアクチュアリティ:批判と創造) 作者: 佐藤俊樹,友枝敏雄出版社/メーカー: 東信堂発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 1人 ク
a bibliography for ethnomethodology (-1989) Compiled by B.J. Fehr (Thomas Jefferson University), Jeff Stetson (Hosei University), with Yoshifumi Mizukawa (the Japan Society for the Promotion of Science) , 1989. In this bibliography, we have attempted to assemble a comprehensive listing of the published empirical and conceptual work in ethnomethodology. It contains over 1400 independent citation
朝食。つづき。 Rewriting the Soul: Multiple Personality and the Sciences of Memory 作者: Ian Hacking出版社/メーカー: Princeton University Press発売日: 1998/08/03メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (14件) を見る記憶を書きかえる―多重人格と心のメカニズム 作者: イアンハッキング,Ian Hacking,北沢格出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1998/04メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 22回この商品を含むブログ (36件) を見る ここ↓にリンクされてたので、キーワード「エスノメソドロジー 」に登録してみたよ。 http://d.hatena.ne.jp/aki8/20060517 https://addons.mozilla.org
【書名】物語と歴史 【著者】ヘイドン・ホワイト(Hayden White)他 【訳者】海老根宏・原田大介 【刊行】2001年12月10日 【出版】トランスアート市谷分室,東京 【叢書】《リキエスタ》の会,第2期 【頁数】105 pp. 【価格】1,500円(本体価格) 【ISBN】4-88752-132-4 【原書】W・J・T・ミッチェル編 1987. 物語について. 平凡社 【書評】※Copyright 2003 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 「歴史が物語(ナラティヴ)である」と主張してきた歴史家ヘイドン・ホワイトの論考とそれに対する批判ならびに反論を集めた論集である.彼の主著『Metahistory』(1973)の翻訳が遅れている現状では,本書は適切な入門書の役割を果たすのではないか. ターゲット論文を書いたホワイトは,冒頭の章において
みなさん今頃、このくそ暑い中、「北田さん辻さん百選」に釣られて慣れない読書にいそしんでいることと思う。ばかだから。 ぼくが思うに、あの百選は、「反社会学講座」に代表されるような、「知的に正しく思考すれば快楽が得られる」というイデオロギーに汚染されている。「反社会学講座」は、「ていどひくい社会学」を、「知的な観点」から再解釈すれば、とても面白い洞察が得られるという、とても「正社会学」的なコンセプトだ。そんなものは「反社会学」の名に値しない。 そこでぼくは、「裏社会学」を提唱しようと思う。 ぼくは子どもの頃から、しばしば世界の「スリット」に入り込んで、世界の裏側に行ってしまうことがあった。そのときの感覚を追体験してもらいたい(というかまだ出てこれていないわけだが)*1。 もちろんなんのメリットもないけれど。 このリストを夏休み中に読みきれば、hidex大学に入学できるというメリットはある。もち
所謂「構造機能主義」について復習。 http://www.anthrobase.com/Dic/eng/def/structural_functionalism.htm Structural functionalism was the dominating theoretical school in British social anthropology from about 1930 to 1960, and was originally formulated in opposition to evolutionism. Theoretically, structural functionalism rested on ideas from Durkheim; methodologically, it was based on long, intensive, "classical" f
Amazonマイストア 鈴木先生 3 越境の時 イッツ・オンリー・トーク 沖で待つ 星新一:一〇〇一話をつくった人 表現のための実践ロイヤル英文法 知識の哲学 ロボットの心 猛スピードで母は デカルト―「われ思う」のは誰か これが現象学だ 縷々日記 その名にちなんで 停電の夜に 今日の午後は某社から出す共著の論集(社会学の教科書)のための研究会に出席。少人数の研究会とか読書会というやつにはとんとご無沙汰なので、ちょっと新鮮な気持ちになれてよかった。浅野智彦さんの感情社会学に関する示唆的な報告の冒頭にP・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』中のいちエピソードが引かれていた――情動をコントロールする装置が常識化している世界で、その装置をあえて「抑鬱」を引き起こすようにセットするという話――のを読んで/聞いて、現代のハード&ス
井庭崇 担当科目 (2006年度) 「現代と社会システム」 時限:火曜3限 教室:ι23(いおた23) 授業シラバス 主題と目標, 参考文献, 授業計画など 授業の記録 授業スライド, 配布資料, 宿題内容など 担当教員について(教員プロフィール / 個人ホームページ / 研究室ホームページ) (C) 2006, Takashi Iba
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