僕が愛したMEMEたち いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語 / 小島秀夫 などの紹介コラム。世界を股にかけて活躍するクリエイター小島秀夫監督。その物語創りの原点を徹底追及し、全4回でお届けする。 #2はこちら #3はこちら #4はこちら 小島秀夫プロフィール ●1963年生。ゲーム・クリエイター。コジマプロダクション代表。 1986年よりコナミでゲーム・クリエイターとして活動。昨年末コナミを退社、その後新たに独立スタジオとして「コジマプロダクション」を立ち上げた。現在、ノーマ
PlayStation 4 (以下、PS4)の販売台数が全世界で 4000 万台を突破したという。 スマホゲームが強い日本では、あまり実感がないかもしれないが、海外では現在も家庭用ゲーム機(据え置きゲーム機)の需要は高いのだ。『アンチャーテッド』や『The Last of Us』などのAAAタイトルの名作に支えられて、今やPS4は家庭用ゲーム機としては歴代最速のペースで、世界中でその数字を伸ばし続けている。 PS4の販売台数は全世界で4000万台を突破した。(プレイステーションオフィシャルサイトより)――そんなPSの伝説の始まりとなった、初代PSが我々の目の前に登場したのは、今を遡ること遙か昔、22年前の1994年。 当時は、スーパーファミコンに続く、次世代家庭用ゲーム機のプラットフォーム戦争が激化するまっただ中。同年に発売されたセガの「セガサターン」、96年の任天堂の「NINTENDO6
食と東京をテーマにした雑誌『Hanako』は今年創刊28年目を迎えた。それにともない、毎年恒例の「自由が丘・二子玉川」特集から大幅なリニューアルに取り組んでいる。その陣頭指揮をとる田島朗は、長年『BRUTUS』の副編集長として数々のヒット特集を手がけてきた人物である。 『BRUTUS』と『Hanako』。どちらもマガジンハウスを代表する雑誌であり、大別すれば男性誌と女性誌である。そんなまったく異なるフィールドにある二誌が、田島という編集者を介して交差しようとしている。彼が考える雑誌のあり方、そして雑誌作りの楽しさを聞いた。 全力で仕事して、楽しいことすべてを体験したいと思う女性たちは、東京で「暮らす」というより「生きる」という言葉が合う。 ―この10月に発売された「自由が丘・二子玉川」特集で、『Hanako』はリニューアルしました。それに合わせて、田島さんも同誌の新編集長になったわけですが
イシイジロウ氏ら第一線で活躍するクリエイターがアドベンチャーゲームを語り尽くす!――「弟切草」「かまいたちの夜」から始まった僕らのアドベンチャーゲーム開発史(前編) 副編集長:TAITAI カメラマン:佐々木秀二 123→ 事の発端は,アドベンチャーゲーム制作の第一人者として知られるレベルファイブのイシイジロウ氏が,こんな発言をしたところから始まった。 「ゲームの物語づくりの最先端が“いま”“どこに”あるのかを確認しなければならない」 「君と彼女と彼女の恋。」 これは,ニトロプラスより6月28日に発売された「君と彼女と彼女の恋。」(18禁ゲーム)をプレイしたイシイ氏が,同作の内容を受けて発したコメントだ。曰く「アドベンチャゲームの最先端を切り拓いた作品の誕生を踏まえ,アドベンチャーゲームのこれまでの歴史,そしてこれからを語っておきたい」というのだ。 元々は,イシイ氏を中心にしたアドベンチャ
『モーニング』契約編集者 1969年生まれ 1993年 駒澤大学経営学部卒業 1993年 株式会社銀杏社 入社 講談社ミスターマガジンに出向 ≪現在連載中の『モーニング』、『モーニング・ツー』の担当作品≫ 『主に泣いてます』、『GIANT KILLING』、『ひらけ駒!』、『ふらり。』、『きのう何食べた?』、『BEATITUDE』、『ZUCCA×ZUCA』 ※上記の作品はインタビュー時の担当で、『ふらり。』は連載終了しました。 足立:慶應大学3年の足立と申します。 吉原:吉原と申します。よろしくお願い致します。 足立:僕、『ジャイアントキリング』が大好きで、今日お話聞くのをすごい楽しみにしてました。 吉原:ありがとうございます(笑) 足立:まず、経歴についてですが、吉原さんが漫画の編集者になろうと思ったきっかけは、いつ頃、どのような時に? 吉原:就職活動の時に、自分が好きな業界に入りたい
オタキングこと岡田斗司夫と、『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ等のアニメーション演出家であり、『らき☆すた』『かんなぎ』の監督・ヤマカンこと山本寛の初対談が行われた。 岡田のオタク解散宣言である『オタク・イズ・デッド』を見て号泣し、その影響を受けて今年、講演で『アニメ・イズ・デッド』を表明した山本。オタクが死に、アニメが死んだ今、『シン・ゴジラ』と山本の復帰のきっかけにもなったという『君の名は。』の話から、「萌え」とは何か、今のアニメ業界についてまで話はどんどん広がっていき… 20年以上前、京都大学でオタキングに会い、質問をしていたヤマカン山本: 今日はとても緊張しています。 岡田: なんで緊張するの? 山本: 僕は本当に1ファンとして岡田さんを見ていて、不躾ながら20数年前に一大学生として岡田さんに質問したことがあるんですよ。 岡田: 京都大学時代? 山本: 母校に来ていただいた時に、僕が最初
これは、2013年から2014年に放送されたP.A.WORKS制作のTVアニメ『凪のあすから』(以下『凪あす』)のキービジュアルである。 『凪あす』は、海と地上に分かれて人々が生活を送る世界を舞台に、少年少女の恋模様を繊細に、かつ色彩豊かに描き、男女問わず好評を博した作品だ。 この背景美術を手がけた東地和生さんは、『サクラ大戦 活動写真』『攻殻機動隊S.A.C.』『パプリカ』といった有名作品の美術監督補佐を経て、現在は『花咲くいろは』『TARI TARI』といったタイトルに代表されるP.A.WORKSの作品を中心に美術監督をつとめている。 『凪あす』を見たことがない人でも、その美しさに見惚れてしまうこの背景美術の数々は、どのようにして生み出されているのだろうか? アニメーションにおける美術スタッフの仕事、背景美術の役割やつくり方、そして背景美術をつくるにあたっての東地さんの思想についてうか
是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』と森達也監督の『FAKE』『A2完全版』が公開され大きな反響を呼んでいる。これから広島原爆をテーマにした是枝さんの『いしぶみ』も公開される。いま最も話題の2人の映画監督の対談を月刊『創』7月号から転載したい。対談の収録は2016年5月に行われ、『FAKE』『いしぶみ』の橋本佳子プロデューサー、『創』篠田博之編集長も議論に加わっている。(編集部) 森 『FAKE』については取材がすごく多いんです。『A』『A2』の時にも多少あったけれど、これほどではなかったと感じています。作品を発表した以上、言葉で補足や解説はしたくない。だから基本的にインタビューは受けたくないので断ってくれと配給会社に言っていたのだけど、今はどんどんなし崩しになってしまっています。まあ受けないことにはパブリシティが出ないので、悩ましいけれど仕方がない。 ただやっぱり訊かれる質問はほぼ同じ
世界30ヵ国以上に支部を持ち、デジタルメディアの寵児と言われた「VICE」。 その規模は、VICE単体で月間5000万ユニークユーザーを超え、VICE関連のメディアも含めると月間2億5000万~3億ユニークユーザーと、他を圧倒する勢いと存在感を見せつけている。 1994年にパンクやドラッグなどを取り扱うフリーペーパーとして始まったVICE Mediaは、音楽、ファッション、アート、スポーツに代表されるエンターテイメントから、時事、政治、戦争、イデオロギーに至るあらゆるトピックを扱い、ネット発のメディアとして初めてエミー賞を受賞するなど、20年以上の時を経て世界37カ国に拠点を置く巨大メディアカンパニーへと成長した。 しかし、2023年にはグローバルニュース事業全体で人員削減を行い、5月にはVice Mediaはついに破産法適用を申請するに至った。 VICE破産という衝撃ニュースから遡ること
今年2月にオープンして以来、次々と大ヒット記事を生み出しているサイトがある。 「ポケットモンスター」の田尻智氏や、コーエーテクモゲームスの襟川陽一・襟川恵子夫妻、そして伝説の編集者“Dr.マシリト”こと鳥嶋和彦氏――。「ゲームの企画書」と題し、次々と業界の大物にインタビューしていく連載企画は、これまで7回掲載されており、いずれもネット上で大反響を呼んでいる。もっとも反響が大きかった鳥嶋氏のインタビューに至っては、あれ1本で「数日間、大手ゲームニュースサイトに匹敵するくらいのアクセスがあった」という。 伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話(電ファミニコゲーマー) サイトの名前は「電ファミニコゲーマー」。名前からはまるで「電撃」「ファミ通」「niconico」「4Gamer.net」の4つが合体したような印象を受けるが
「編集長の部屋」(1)アフタヌーン編集長、宍倉立哉さん(後編)です。 - 前編「編集者とは、その作家の一番身近にいる良い読者だが、その作品を一番突き放して見ている存在」 - 中編「今の新人に感じることは、応募者が雑誌を読まなさすぎることです。」 - 編集長の部屋とは? 四季賞で一番見ることは、「その作家が、どのくらい描けるか?」という才能評価です。 ―― 四季賞受賞作と連載に通る作品は傾向が違うなと思う時があります。 四季賞で一番見ることは、「その作家が、どのくらい描けるか?」という才能評価です。 この人は、キャラがどれ位描けるとか、良く判らなくても未知数のストーリーテリングとか、その時点での実力よりも、その人の才能に賭けることが出来るかどうかと言う点を見ています。 やっぱり、実際に連載する時は、更に上の作品を描かないとなりません。 連載作家は、雑誌を支えていくものです。才能を見せることに
誰もがみんな“FF病”だった――鉄拳・原田Pによる不定期連載「原田が斬る!」。第1回はスクウェア・エニックス田畑氏が「FFXV」流リーダー術を語る 編集部:touge ライター:ハメコ。 カメラマン:佐々木秀二 123→ 鉄拳シリーズのプロデューサー・原田勝弘氏による対談企画「原田が斬る!」の第1回をお届けする。 事の発端は,2015年12月に掲載した4Gamerの年末企画記事。クリエイターをはじめとするゲーム業界の著名人から寄せられたメッセージをお届けする記事にて,原田氏は「2015年に、個人的に注目している人物」として,スクウェア・エニックスの田畑 端氏の名前を挙げていた。 田畑氏は,野村哲也氏の後を引き継ぐ形で,超大作RPG「FINAL FANTASY XV」(PS4 / Xbox One)(以下,FFXV)のディレクションを担当している人物だ。「クライシス コア ファイナルファンタ
2016.05.06 Fri Sponsored by EGO-WRAPPIN'『ROUTE 20 HIT THE ROAD』 今年結成20周年を迎えたEGO-WRAPPIN'(中納良恵 / 森雅樹)を祝うべく、同じく1996年に結成し、先頃20周年を迎えたばかりの3ピースバンド、クラムボンを招いて実施する対談企画の第二弾。大阪と東京、クラブジャズとポップミュージック――まったく異なるコンテクストの中で生まれながら、結成当初からブレのない一貫した音楽を追求していること、記名性の高い女性ボーカルを擁していることなど、実は共通点も多い。 その音楽性において鍵を握るEGO-WRAPPIN'の森雅樹(Gt)とクラムボンのミト(Ba)の対談に続き、それぞれのバンドのフロントマンとして、さらにはバンドが生み出す世界観の中心に位置するボーカルとして、艶やかな歌声を響かせてきたEGO-WRAPPIN'の中
インタビュー 2016.04.13 朝日広告賞を受賞していなかったら、ピタゴラスイッチもだんご3兄弟もポリンキーもI.Qも生まれていなかった 東京藝術大学大学院 映像研究科教授 佐藤雅彦 朝日広告賞受賞者の、受賞の頃のエピソードから現在の活躍までを紹介する『Now&Then』企画。第2回目は、第35回で入選、第36回で朝日広告賞を受賞した佐藤雅彦さん。電通のCMプランナーとして数々のヒットCMを“独自の方法論”で生み出し、新たな広告セオリーを作り出した。電通退社後は、活躍の場を教育現場に移し、教育方法を学生と共に研究。幼児教育番組「ピタゴラスイッチ」や小中高生向けの教育番組「考えるカラス」なども企画・監修している。 佐藤雅彦 1954年静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。電通を経て、1994年企画事務所TOPICS設立。99年より慶應義塾大学環境情報学部教授。2005年からは東京藝術大学大学
「ラノベ」――ライトノベルを指すこの言葉はすっかり世の中に定着したが、ほんの少し前までは、SFやファンタジー小説と何が違うのか?お決まりの展開とビジュアル満載で小説と呼べるのか?といった疑問や批判にも晒されてきた。しかし、いまやこれ無しでは出版市場は成立しないだけでなく、アニメや映画などで原作として取り上げられ、日本のポップカルチャーが生まれる最前線ともなっている。 出版不況にあっての「金脈」――出版各社がこの分野に次々と参入する中、角川歴彦氏によって1993年に創刊され、その草分け的となった電撃文庫の存在感は際立っている。その電撃文庫を率いるのが、三木一馬さん。『とある魔術の禁書目録』『ソードアート・オンライン』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』などの人気作を手がけ、2001年の編集部配属以来、500冊以上を担当、その累計部数は6000万部を突破したという。12月10日に「面白ければな
岩井 俊二 (監督) 映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』について【1/8】 公式サイト 公式twitter 公式Facebook 2016年3月26日(土)より全国公開中 アメリカで『ヴァンパイア』、昨年の『花とアリス殺人事件』では初のアニメーション映画と精力的に作品を発表している岩井俊二監督が、実写の日本映画としては久しぶりになる新作が『リップヴァンウィンクルの花嫁』である。3時間を感じさせない充実した内容の作品に仕上がっていてインタビューをさせていただいた。 (取材:わたなべりんたろう) 岩井 俊二 1963年生まれ。1998年よりドラマやミュージックビデオ、CF等多方面の映像世界で活動を続け、その独特な映像は 岩井美学 と称され注目を浴びる。映画監督・小説家・作曲家など活動は多彩。監督作品は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(93)『Love Letter』(95)『
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く