主張するということ、何かをつくるということは、時代や社会と斬り結ぶことでもある。表現と権力は常に複雑に絡み合う。60年に届こうかという演劇のキャリアを持ちながら、古川日出男、前川知大らの戯曲や、カズオ・イシグロの舞台化、ライフワークとも言えるシェイクスピア劇の上演など、挑戦の姿勢を崩さない演出家・蜷川幸雄氏に、「演劇と力」をめぐって話を聞いた。(聞き手・構成/島﨑今日子) ―― 蜷川さんのお育ちになった環境には、ずっと芝居があります。子どもの頃から歌舞伎や文楽をご覧になっていて、高校では新劇。なのにまっすぐ演劇に進まれたわけではなくて、まずは絵をやろうと東京藝術大学を受験されて。 落ちました。 ―― 絵は、一浪してでも二浪してでも進みたい道ではなかったのでしょうか。 なかったですね。開成高校の時代から、友人たちと一緒に新劇はよく見てたんですね。演劇がおもしろくって。藝大を受けたのは、高校一
Dining 我々が紹介していきたいのは高級ではなく、一流なレストランです。それは有名無名、規模の大小を問わず、読者の皆様に情報を提供していきます。食べる、というキーをもとに、あらゆる視点で多角的な、旬の食事情をお届けいたします。 Living バランスの取れたライフスタイルこそ、上質なライフスタイルだと考えます。食事、ファッション、車…。中でも、住まいは重要なコンテンツです。ここでは、実例からツール、スタイリングなど、ワンランク上の暮らしの情報を紹介していきます。 Travel 旅なれた大人は、理屈抜きに素晴らしいです。例えば旅先でゆっくりと暮らし、その土地にじっくり触れてみる…。そんな旅なれた人たちに、行ってみたい、触れてみたい、と疑似体験できるようなビジュアルと厳選した情報を編集していきます。 ニコライ・バーグマンとジャズの饗宴 ~新しいアートと旋律が誕生する瞬間~ Billboar
なぜニコニコ動画でミュージカル? 『ニコニコ大会議 2009〜2010 ニコニコ動画(9) 全国ツアー in 大阪』で発表された、ニコニコ動画による新たな挑戦・ニコニコミュージカル。その切り札としてドワンゴに入社した片岡義朗氏は、過去に様々な漫画・アニメ起源のミュージカルを手がけたヒットメーカーであり、あの『ミュージカル テニスの王子様』のプロデューサーを務めたことでも知られる人物だ。「新しいものを作りたい」と意気込む片岡氏に、ニコニコミュージカルの詳細と演劇業界の現状などについて深く語ってもらった。 ニコニコミュージカルのプロデュースを務める片岡義朗氏。前職を辞して、ミュージカルのためにドワンゴへ移籍した * * * ──さっそくですが、ミュージカルの具体的な内容について教えてください 片岡 実はまだ具体的な内容については決まっていないことが多くて、発表できる段階ではないんですよ。た
1988年に「大人計画」を旗揚げして以来、常に時代を先行してきた松尾スズキ。そんな彼が、5月7日(金)よりPARCO劇場にて公演が行われる『裏切りの街』(作・演出 三浦大輔)に出演する。現在公演中の舞台『農業少女』では野田秀樹作の戯曲を演出し、新作小説『老人賭博』は前作『クワイエットルームにようこそ」に続き芥川賞候補作になるなど、多才ぶりにますます注目が集まる彼。今回は『裏切りの街』についてのお話を軸に、幅広いテーマについてお話を伺うことができた。ユーモア感覚あふれる語り口に、時折厳しいベテランの顔を覗かせる彼の全貌に迫る。 (インタビュー・テキスト:松井一生 写真:安野泰子) 三浦君には、他の若手にはない「黒さ」を感じています ─それではまず、現在出演を控えている、演劇ユニット「ポツドール」主宰・三浦大輔さん書き下ろしの最新作『裏切りの街』について伺いたいと思います。『裏切りの街』は、無
2000年の旗揚げ以来、人間の嫌な部分を徹底的に見せつけるかのようなストーリーが話題を呼び、客席数わずか100人にも満たない小劇場から、PARCO劇場や本多劇場を満員にするまでの人気劇団に駆け上った劇団、本谷有希子。その主宰である本谷は、演劇のみならず小説やエッセイも評価され、『あの子の考えることは変』(講談社)では芥川賞候補にも名を連ねた。故郷である石川県から上京し、劇団を旗揚げしてからのこの10年とは、彼女にとって一体どんな時間だったんだろうか? “まだ子どもの遊び”本谷有希子と劇団 ――2000年の9月に劇団を旗揚げをした時、ここまで大きくなると思っていましたか? 本谷有希子氏(以下、本谷) 思ってないですね。6回目くらいまでは本当に何百人という規模のお客さん相手にしていたんで。こっちはビジネスとしてやる気満々だったけど、ぜんぜんビジネスじゃないじゃないか、という感じでした。そのうち
このところ、文芸界で若手演劇人の躍進がめざましい。 その先駆者のひとりが、劇団「五反田団」主宰の前田司郎さん。 劇団では脚本家、演出家、俳優として活躍、昨年は「演劇界の芥川賞」岸田國士戯曲賞を受賞しました。 シュールな舞台が人気ですが、小説はさらにシュール。 めくるめく妄想の世界が広がり、「こんなことを考えるのって、一体どんな人!?」と読者の想像も膨らみます。 前田さんゆかりの五反田の町を巡りつつ、創作の極意をうかがいました! 小説家への適性を悟った小学4年生 --演劇と小説、両方で活動をしている前田さんですが、先に始めたのは演劇のほうですか? 五反田団の旗揚げが大学在学中の1997年、『愛でもない青春でもない旅立たない』で小説家としてデビューしたのは、その8年後ですよね。 前田司郎(まえだ・しろう) 1977年東京・五反田生まれ。和光大学人文学部卒業。 97年、劇団「五反田団」を旗揚げす
エンジェルナンバー333または3333:宇宙からのメッセージのロックを解除する エンジェルナンバー333はあなたの守護天使またはスピリットガイドからのメッセージかもしれません。それに注意を払うことはあなたがあなたの最高の人生を明らかにするのを助けることができます。
作家・演出家。1981年に劇団「第三舞台」を結成。演劇活動をスタート。舞台公演のみならず、エッセイスト、ラジオ・パーソナリティ、テレビの司会、映画監督など幅広く活動。06年よりNHK BS hi 「COOL JAPAN」の司会を務めている。2008年5月には、若手の役者を集めて自身主宰の劇団「虚構の劇団」を旗揚げする。 COOL JAPAN 『第三舞台』公式サイト (NHKサイトを離れます) 俺は22才で『第三舞台』っていう劇団を作ったとき、「もし俳優たちのなかにプロとしてやっていきたいやつが一人でもいれば、劇団をちゃんと成功させるのが演出家の使命だ」と思ってた。母体は大学のサークルだったけど、本気でプロになりたいってやつが何人かいたんだよね。俺もプロの演出家になりたいって思ってたし、だから劇団作る以上は本気でやろうという風に思った。 大変だったのは、まあ劇団なんてのは、人間関係の調
今回、ご登場いただくのは本谷有希子さん。女優、脚本家、演出家…そして作家と、たくさんの顔を持ち、それぞれの分野で才能を発揮している天才だ。そんな彼女が作・演出を担当する舞台『幸せ最高ありがとうマジで!』が10月21日からPARCO劇場で始まる。稽古で忙しいなか、インタビューを敢行。麻生氏が天才・本谷有希子の“中身”に迫る! 本谷有希子(もとや ゆきこ) 1979年生まれ。石川県出身。「劇団、本谷有希子」主宰。 高校卒業後、大人計画「ふくすけ」、宮沢章夫監修「alt.4」、ヴィレッヂプロデュース「1989」に出演。2000年9月に劇団、本谷有希子を旗揚げ。主宰として作・演出を手掛ける。2006年に上演した『遭難、』で第10回鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞した。また、小説家としての活動も開始し、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社)で三島由紀夫賞候補に、『生きてるだけで、愛。』(新潮社)で
劇団としてはもちろん、ラジオ、テレビ、雑誌連載、DVD・HP 製作、イベント主催など、さまざまなおもしろいコトを手がけるヨーロッパ企画。今回はその中でも「ショートショートムービーフェスティバル」という映画イベントについてお話をうかがいました。 (今回お話をうかがったのは、 ヨーロッパ企画の上田さん、中川さん、本多さん、石田さんの4名です) --- プロフィールに「ヨーロッパ企画は AV の制作会社っぽい名前ですけど劇団です」と紹介されていますが、本当は劇団として活動していらっしゃるんですよね。総勢何名くらいいらっしゃるんですか? 中川さん:「公演だけを手伝ってくれる学生さんなども含めると、30人くらいですね」 --- 結成のキッカケは何だったんですか? 中川さん:「98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において、上田、諏訪、永野によりユニットを結成しました」 --- ヨーロッパ
前田司郎Shiro Maeda 東京・五反田生まれ。和光大学卒業。1997年、19歳で「五反田団」旗揚げ。諧謔というより、脱力系の自然体なおかしみのある劇空間に魅力がある。五反田団は、2003年に平田オリザ率いる青年団と合併し、「青年団リンク」の若手劇団のひとつとして活動。こまばアゴラ劇場を中心に作品を発表。劇団の活動が軌道に乗り、05年に合併を解消。『いやむしろわすれて草』、『キャベツの類』、 『さようなら僕の小さな名声』 と3度の最終候補ノミネートを経て、2007年度『生きているものはいないのか』で岸田國士戯曲賞を受賞。オーディションによって選ばれた俳優17人とのワークショップを経て生まれた同作品は、理由が解らないまま登場人物全員が死んでいくという、リリカルかつユーモラスに「死」を描いた作品。すがすがしい気持ちになる正当な不条理演劇と評される。小説家としても数々の作品を文芸誌などに発表
岡田利規Toshiki Okada 1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家、小説家。チェルフィッチュを主宰し、作・演出を手がける。2005年に『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。以降、その活動は国内外で高い注目を集め続けている。2008年、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第二回大江健三郎賞受賞。2016年よりミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場のレパートリー作品の演出を4シーズンにわたって務め、2020年には『The Vacuum Cleaner』がベルリン演劇祭の“注目すべき10作品”に選出。タイの小説家ウティット・へーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で2020年第27回読売演劇大賞 選考委員特別賞を受賞。2021年には『夕鶴』でオペラの演出を初めて手がけるなど、現在も活動の幅を広げ続けている。 チェルフィッチュ公式サイト ht
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