写真集『脱いでみた。』を、先日発売したばかりのフォトグラファー・花盛友里さん。そこに写っているのは、ヌードなのにおしゃれでかわいい、自然体の女子たち。 そんな写真を撮る彼女が魅力を感じるのって、どんな人なんでしょう。2015年に語られたインタビューを『QREATORS』の記事からご紹介します。 自分をかわいく見せたい、というのは多くの女性が思うこと。 Instagramでの自撮りアップやプリクラのデカ目機能など、「かわいく加工する」技術や風潮は日々高まっている。 でも、『寝起き女子』や女子のための新しいかたちのヌード『脱いでみた。』で話題のフォトグラファー花盛友里さんは「魅力的な人こそ、自分をよく見せないんです」と言う。 星の数ほどの女性を撮り続けてきた花盛さんが、思わず撮りたくなる魅力的な女性ってどんな人なんだろう? 詳しく聞いてみました。 花盛 一言で言うと、自然体でかっこいい人。ただ
◆ ◆ ◆ 「セーラー服の自撮り」が始まりだった ーーセルフポートレートを撮るようになったきっかけを教えて下さい。 マキエマキ(以下、マキエ) 2015年、私が49歳の時なんですけど。行きつけのバーの常連さんたちと「みんなでセーラー服を着て飲んだら面白いよね」という話をしてて。ほんと内輪だけの小さい飲み会のためにセーラー服を買ったんですけど、それを着てスマホで自撮りしたものをFacebookにあげたら、すごく食いつきが良かったんですよ。 顔を写さない“顔切り”で撮ったんですけど、そうしたら「モデルさんですか?」といったコメントがついて、「ひょっとしたら、私ってまだイケる?」って思っちゃったんですね(笑)。調子に乗って仕事で使っているカメラで、顔出しのセルフポートレートを撮り出して。それをあげていったら、だんだんと広がってっちゃったという感じです。
Tokyo Art Beatのリニューアル企画「Why Art?」は、映像インタビューを通して百人百様のアートへの考えを明らかにする企画。同企画の一環として、注目のアーティストにインタビューを行った。第1回は人々の身体に残る傷跡、母の遺品や被爆遺品などを被写体としてきた写真家の石内都にインタビュー。石内はこれまで何を思い、何を撮ろうとしてきたのか。 幼少期から青春期までを過ごした横須賀の街を撮った写真シリーズ「絶唱、横須賀ストーリー」で写真家デビューした石内都。以後、赤線跡の建物、人々の身体に残る傷跡、自身の母親の遺品や被爆遺品などを被写体に、40年以上にわたり写真を撮り続けてきた。 1979年に木村伊兵衛賞を受賞、2005年にはヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家として選ばれ、14年には写真界のノーベル賞とも言われるハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど国際的な評価も高い石内は、これ
【写真展】「すべて光」女優・川上なな実、写真家・熊谷直子対談 ~「他人のためのセックス」で抜け殻になって、内側から滲み出てきた本当の自分~ 『すべて光』(エパブリック)/予約販売受付中 1月2日から16日までのおよそ2週間、俳優の川上なな実さんの写真展「すべて光」が、東京の渋谷ヒカリエほか2つの会場で開催されている。 2012年、アリスJAPANの専属女優としてデビュー。2015年には恵比寿マスカッツのメンバーとして抜擢されるなど、およそ10年間にわたってトップAV女優のポジションにあり続ける川上さんは、AVの仕事と並行して、ストリッパーとしてロック座のステージにも立ち、2019年に話題となったNetflixオリジナルの連続ドラマ「全裸監督」ほか、一般映画・ドラマの世界においても確実に活躍の場を広げてきた。 『決めたのは全部、私だった』 昨年8月に「川上奈々美」から「川上なな実」へと改名。
IMA Magazineの他、若手写真家の作品や作品集を販売中。会員登録で5%OFFでお買い求めいただけます。 IMA 2023 Autumn/Winter Vol.40 2023年10月29日発売 ホンマタカシの現在地 ホンマタカシの写真は、1990年代からずっと私たちの身近に存在している。スクラップ・アンド・ビルドを繰り返す東京のまち、押し寄せては引き返す海の波、森の中に生えるキノコ、どれも一見いつも変わらないようで、実は常に変化しているものに目を向ける。 彼は一回の撮影で、数回しかシャッターを押さない。彼は、自分の写真がメディアによって変わるのをよしとする。彼は平気で嘘をつく。写真の嘘が真実に見えることを楽しむ。ホンマの写真は常に流れているのだ。「回顧とか総括みたいなの、やなんだよね」。権威的な予定調和を厭う写真家のそんな言葉から始まったこの特集は、ここ数年の作品と日記と他者との対話
木村伊兵衛写真賞受賞! ハワイ、福島、災害、そして再生… 絶望の時代にあって希望しかない写真集『KIPUKA』作者、岩根愛インタビュー KIPUKA。画像は「Amazon」より引用 「写真界の芥川賞」と言われる木村伊兵衛写真賞の第44回受賞者が、今朝の朝日新聞朝刊で発表された。栄誉に輝いたのは岩根愛。先にトカナでも紹介したドキュメンタリー映画『盆唄』のアソシエイトプロデューサーも務めた写真家だ。 ハワイで出会ったボンダンス(日系移民が伝えた盆踊り)に魅せられ、そのルーツである原発事故の被災地、福島で、土地と伝統に根ざして生きる人々との出会いに目を開かれ、自身の写真を突き詰めて来た岩根さん。処女写真集『KIPUKA』(青幻舎)は、そんな岩根さんの旅の軌跡であり、依って立つ土地と引き離された人間が生きることとはどういうことか? 未来に何を残すことができるのかを、写真家の目で見つめ続けた、大きな
日本初の「コロナ写真集」がヤバすぎる! 誰もが朧気にしか見えていなかった「コロナ禍の我々」を直視する写真集『東京、コロナ禍。』初沢亜利インタビュー amazonはこちら 以前、TOCANAでインタビューした写真家、初沢亜利さんが、写真集『東京、コロナ禍。』(柏書房)を刊行した。(9月26日まで、赤坂のバー「山﨑文庫」で展示も開催中) 新型コロナウイルスの脅威が日本国内で急速に広がったの2月から、緊急事態宣言の発令、解除を経て人出が戻り始めた7月頭までの、およそ半年間の東京の様子を撮影した写真集だ。 ニュースの現場から人知れぬ路地の奥まで、ステイホームの声がかまびすしいなか、臆することなく足で稼いだ写真には、ヒステリックなマスコミ報道からは見えてこない、コロナ禍の東京人の生活が写っている。地方の人だけでなく、外出を自粛していた東京在住者が見ることのなかった光景もある。 現在、東京・赤坂の山﨑
20年以上のキャリアを誇る写真家・相澤義和の2019年2月に発売された処女作品集『愛情観察』は、女性たちの生々しく自由な姿を収め、有名人が載っているわけではないにもかかわらず版を重ね、写真集として異例の売れ行きを記録した。 インスタグラムで10万人のフォロワーを持ち、アカウントがたびたび凍結されることでも知られる彼が、2020年4月刊行の2作目の作品集『愛の輪郭』で被写体に選んだのは自身の恋人だった。そこには“濃密”な関係によって前作以上に伸び伸びと自由で、そして生々しさを感じさせるひとりの女性の姿が写し出されていた。 ところで、「女性から熱烈に愛され、女性を熱烈に愛する写真家」という惹句のとおり、女性たちの多くは相澤に会うとポワンと表情をゆるませる……そんな噂を耳にした。その真偽を確かめるため彼に話を聞いた――。 男性は僕の写真を評価することを嫌がる ――「相澤さんに会うと女性はみんなポ
1990年代の「女の子写真」ブームの背後には女性蔑視が隠れていた——『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ』(大福書林)を上梓した写真家の長島有里枝氏はそう指摘する。当時、自身に向けられていた評価に対する、当事者からの異議申し立て。 女性写真家たちが抱いていた違和感 西洋美術にダダイズムやミニマリズムのような芸術運動があるように、写真の分野にもその時代ごとの潮流やムーブメントがある。その観点から日本の写真史を紐解くと、1990年代は若手女性写真家が活躍した「女の子写真」または「ガーリーフォト」の時代とされているのがわかる。 1993年、家族と自分を被写体にしたセルフ・ポートレイトが注目されて世に出たわたしは、90年代の写真潮流を牽引するフロントランナーの一人と評された。 まだ名前すらなかった新しい写真表現はあらゆる人に論じられ、最終的に「女の子写真」と呼ばれ始める。自
パーフェクトウーマン 女性が拓く新時代: 完璧な人間はいない――。だが、仕事も私生活も充実させ、鮮やかにキャリアを築く「女性リーダー」は確実に増えてきた。企業社会の第一線で活躍する女性たちの素顔に迫り、「女性活躍」のリアルを探る。 赤々舎(あかあかしゃ)という不思議な名前の会社をご存じだろうか。無名に近い新人写真家などを発掘して写真集を出し、数々の賞を受賞してきた実績で知られる出版社だ。 筆者がこの会社名を知ったのは10年ほど前、広告関係の仕事で、ある若手写真家にインタビュー取材をしていたときだった。彼は人見知りなのか広告仕事が気に入らないのか、終始不機嫌そうな様子。しかし、何かの拍子に赤々舎の話になったときだけは別人のようにうれしそうな表情になった。 インタビュー内容は覚えていないが、赤々舎のことだけは強烈な記憶となっている。この小さな会社には、誇り高くて不器用なクリエイターの心を動かす
「アサヒカメラ」9月号が、「この女性写真家がすごい」と題した特集を組んだ。92年の歴史のなかで、女性写真家を特集するのは初めての試みだ。
真夜中毛布にくるまり小音ミュージック、 誰も知らない音楽は咳で掻き消された 小さな部屋すらなかったけど不満もなかった何も知らなかったから
美しい海で躍動する1人の女性のポートレート。迫力とシュールさを持ち合わせたこの1枚を美術館の展示で見たとき、感動すると同時に思わず笑ってしまった。「写真はアートか?」という高尚な問いを軽々と打ち砕くような、パワー溢れるこの写真を撮影したのは、写真家の南阿沙美さんだ。代表作「MATSUOKA!」で写真新世紀入賞。以降、雑誌を中心に様々なメディアへと活躍の場を広げるクリエイターだ。彼女が捉えるポートレートはなぜ人々を魅了するのだろうか? 果たして彼女の写真のパワーの源にあるものとは? プロフィール: 南阿沙美 写真家。2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。代表作は「MATSUOKA!」。高級感のあるファニーな写真と評され、ミュージシャンの撮影や雑誌等で活躍中。 [Twitter]@minamiasami [HP] www.minamiasami.com 被写体の魅力は引き出すものではない。す
自分の中にある想いを込めると、作品にも魂が宿る 映画「嫌われ松子の一生」の映画ポスター。福山雅治や宇多田ヒカル、DREAMS COME TRUEのCDジャケット。キリンラガービールやSMAP木村拓哉を起用したトヨタカローラのCM。見れば誰しもが「ああ、これ!」と心に思い当たるはず。まさに星の数ほど生まれ消えていく広告写真、CMの中で、“人の心に残る”作品を手がける写真家・瀧本幹也さん。その若く瑞々しい感性は、今の日本広告界をリードし続けている。 「写真を撮るのは好きでした。父がいわゆる電化製品好きで、8ミリカメラなどをすぐに買うような人だったので、一眼レフのカメラなんかも、小学校低学年くらいから身近にありました。でも僕の子どもの頃って、カメラ好き=暗いオタク、みたいなイメージが凄く強かったんですよ! だから友達にも恥ずかしくてずっと言えずにいて、誰かに見られたらやばい、って隠れながらこそこ
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