今やUKを代表するバンドになったエズラ・コレクティヴ。最新アルバム『Dance, No Ones Watching』を携えてのツアーでは、収容人数12500人を誇るOVAウェンブリー・アリーナも沸かせた。そのメンバーである鍵盤奏者のジョー・アーモン・ジョーンズは、誰よりもソロ活動に積極的で、ヌバイア・ガルシアなどの音楽を支えてきた。 彼はUKジャズシーン屈指のプレイヤーでありながら、ソロ活動では一貫して独自の路線を突き進んできた。デビュー作『Starting Today』(2018年)の時点でレゲエやダブの要素を積極的に取り入るだけでなく、同年にダブ化した『Starting Today in Dub』をリリースしたことに象徴されるように、ジャズとレゲエを融合させる程度の次元ではなく、レゲエの文化にどっぷりつかりながら活動していた。12月にリリースされた最新EP『Sorrow』でもその探究は