『少女椿』の改訂前をゲットしたかも知れない。 かも知れないというのは、古本屋で見つけたんですけど なんかカバーが付いてない状態で売ってたからです。 でも奥付の初版が1984年9月25日だし、多分改訂前…?だと思う。 少女椿は3種類(限定版とか入れたら5種類)も出てるのでバージョンの違いがよくわかんないです…。 ☆1/28 追記☆ 詳しい人に見てもらったところ、どうやら私が手に入れたのは「青林堂改訂版」だったらしいです。 ↓この表紙のやつ 改訂版だけど修正前なんですね。ああややこしい。 中身は初版と同じだとか。 初版ではないですが一応修正前ではあるので この「青林堂改訂版(=修正前)」と去年買った「青林工芸舎改訂版(=修正後)」との違いを比較してみました。 修正前も想像してたよりはグロくなかった。 16ページ:カナブンが子犬をグチャグチャにする青林工芸舎改訂版では1ページ丸ごと修正されて、み
タイトルと設定から、ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌(Sympathy for the Devil)」を思い起こす読者もいるだろう。 新潮社の「バンチ」系雑誌に掲載された連続猟奇殺人の物語ということで、僕は最初、『プルンギル -青の道-』(原作:江戸川啓視、作画:クォン カヤ)を連想した。 原作者の江戸川啓視とは、浦沢直樹とのコンビで有名な長崎尚志の別名である。 日本と韓国で、体じゅうの関節が捻じ曲げられるという猟奇殺人事件が発生し、両国の刑事が衝突しながらも協力して事件解決に向かうバディもののクライム・ミステリーだった。 サッカーの日韓共催W杯の開催時期にあわせて、創刊間もない週刊誌時代の「コミックバンチ」で連載がスタートした作品で、日韓両国のあいだに横たわる偏見を大胆に盛り込んでいた点で、強く記憶に残っている。 『悪魔を憐れむ歌』は極めて特異な作品ではあるが、新潮社/バンチに
吸血鬼ものの長編です。 エログロキチ耽美意味不明な短編がウリの丸尾氏なのに、この作品は、なんか、まともです。ちょっとびっくり。丸尾氏、こんなちゃんとした長編も描けるんだ…。何だろう、なんか戸惑う。『エミちゃん』を読んだあとに『幻覚ピカソ』を読んだような気分だ。 謎の老女「駱駝女」の血を与えられ、吸血鬼となった美少年・毛利耿之助(こうのすけ)。 陽の光は駄目になったが、代わりに人間を超えた能力を手にした耿之助は、毎夜のように人を殺し血を飲むことで快感を得る。 同じくこの世に嫌気がさしていた同級生の宮脇留奈(るな)も、耿之助の血を受け吸血鬼になる。 は、話がまともだ…。厭世観に満ちた美少年美少女が人間を捨てて吸血鬼になるとか、そんな話他で何度も見たよ! 普通に感想述べると「よくある吸血鬼物語だなあ…」となってしまうんですが、駱駝女のルックスとかエログロシーンとかやたら出てくる浮浪者とか(丸尾は
サブカル評論家のDr.マクガイヤーさんが、世間のオタクトピックを語りまくる番組『ニコ生マクガイヤーゼミ』。今回紹介する特集は、ズバリ「食人」です。 一口に食人と言えど、宗教、薬用、食材など様々なパターンが存在します。書籍編集者のしまさんさんもアシスタントとして話題に加わり、真面目に食人を語りました。 『我が子を食らうサトゥルヌス』画像はWikipediaより。そもそもカニバリズムってなに?左からDr.マクガイヤーさん、しまさんさん。マクガイヤー: そもそもカニバリズムとは何か、というところからいきますか。 しまさん: お願いします。 マクガイヤー: まず、このカンニバルの語源なんですけど、これはもともとカリブ族のカリブから取ってきてるんですよね。 しまさん: そうなんだ! マクガイヤー: そうなんですよ。もともと土人は野蛮みたいなところからきてるんですよ。 しまさん: その時点で、ちょっと
Hello たまに少し趣向を変えて 画家を紹介したいと思います 佐伯俊男 1945年宮崎県生まれ 独特のタッチと浮世絵や春画を彷彿させるような作風で 海外でもカルト的な人気を持つ画家 70年代のアングラ時代を象徴する画家の一人で 現代の浮世絵ともいわれるその画風は 海外にも熱狂的なファンが多く、アメリカ、フランスなどで個展が開かれています 不気味さのある絵が特徴で 一度見ると忘れられない ポップさとシュールが融合した作品が多いです 目にしたことがある方も多いのではないでしょうか? 昔、古本屋で 彼の本を見つけたときには衝撃的でした わたしは、海外に行くことが多いので 海外のアーティストや写真家に注目することが多いのですが たまに自分の住んでいる日本の面白さやアートにも 目を向けてみることも大事だと思います 彼の作品集は沢山発売されているので 気になった方は、ぜひチェックしてみて! それでは
(原題:Salo o le 120 Giornate di Sodoma 1975年/イタリア 118分) 監督/ピエル・パオロ・パゾリーニ 脚本/ピエル・パオロ・パゾリーニ、セルジオ・チッティ 原作/マルキ・ド・サド 製作/アルベルト・グリマルディ 撮影/トニーノ・デリ・コリ 音楽/エンニオ・モリコーネ 録音/ドメニコ・パスクァディセグリィ 編集/ウンベルト・アンセルッチ 衣装/デザインダニロ・ドナティ 出演/パオロ・ボナチェリ、ジョルジョ・カタルディ、ユベルト・P・クィンタバル、アルド・バレッティ、カテリーナ・ボラット、エルザ・ド・ジョルジ、ヘレン・サルジェール、ソニア・サビアンジュ ■概要とあらすじ 1975年11月2日、不慮の死を遂げたピエル・パオロ・パゾリーニの遺作で、ナチズムに加担する4人のファシストが少年少女を集めて繰り展げる一大狂宴を描く。製作はアルベルト・グリマルディ、脚
モダンな映像、衝撃的なマスク、斬新な宣伝——何もかもが新しかった。時代を変えた作品は、いかにして生まれ、どんな哲学を持っていたのか。 角川映画の生みの親・角川春樹氏、『犬神家の一族』で助監督をつとめた浅田英一氏、そして角川映画に詳しい評論家・中川右介氏の3人が、あの名作を振り返る。 みんなマネしたあのシーン 中川右介 角川映画がスタートして今年で40周年。記念すべき最初の作品が、'76年秋公開の『犬神家の一族』です。当時、私は高校1年生。ミステリーが好きだったので公開が楽しみで、先行ロードショーをやっていた日比谷映画に足を運びました。 角川春樹 第一作ということで、公開には万全を期して臨みました。当時の日比谷映画の新記録となる前売り券5000枚を売り出し、それでも心配で、映画館の周辺でちんどん屋にビラを配らせたんです。映画界でちんどん屋を使ったのは初めてだったと思います。 浅田英一 当時、
丸尾末広の同名漫画を原作にして、ようやく実現された実写映画というわけだ。監督のTORICOは本作の映画化に何年もの時間を費やしたというのだから、その力の入り用は半端なものでは無いだろう。「映像化不可能と言われた」という煽り文句を前にしても、昨今の漫画原作の映画化ブームとは、まるっきり作られた意味合いが違っている。この『少女椿』の実写化は、原作をどこまで実写映像で再現することができるかという挑戦そのものなのである。 そういった点で、まず目を引くのがキャスティングである。主人公に選ばれた中村里砂は、言うまでもなく中村雅俊と五十嵐淳子の娘であり、優秀な俳優家系の血を引いているにも関わらず、これまで一切の演技経験が無い。人気ファッションモデルの多くは、少女漫画原作の映画などで、客層を意識して配役されることも珍しくない。だが彼女は、テレビ番組で自身の表情のなさを反省するほど、演技とはかけ離れた位置に
圧倒的なライチイヤー(LDHでいうパーフェクトイヤー)を感じて残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』を観てきました。 残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』 残酷歌劇について 原作は東京グランギニョルが1985年と1986年に上演した『ライチ光クラブ』。それを古屋兎丸が漫画化しエロティクスエフ(太田出版)で連載した作品が『ライチ☆光クラブ』(2006年)。2012年と2013年に江本純子の脚本&演出、木村了主演でストレートプレイとして上演された。そして今回は演出は河原雅彦、脚本 丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)で「残酷歌劇」として舞台化された。原作が元々舞台で~とか、2012年&2013年版が好評で~とかそういうことは私が説明するまでもないかなと思うのと、前回舞台を当時はもちろんDVDでも観ていないので省略する。 漫画『ライチ☆光クラブ』は読んでいたし、世界観はすごく好き。ただ、後述もするけど、「ゴシックの美学」とし
こんにちは、かずひろ(@kazurex1215)です。 "邦画はクソ"、映画が好きでよく見ている人の大半はこう考えているかもしれない。気持ちは分かる、めちゃくちゃ分かる…。散々な出来映えに落胆し「裏切られた…」という経験は、個人的に邦画の方が圧倒的に多い。ハリウッドなどの外国映画と比べるのは、そもそもの規模が違うのでナンセンスかもしれないが、どうしても比較してしまうのは、ある意味仕方がないことなのかもしれない。しかし邦画だからこそ、邦画にしか出来ない映画もあるのだというのを、ぜひ知ってもらいたいと思って記事にしてみました。 それが20世紀最後の問題作と呼ばれた傑作 『バトル・ロワイアル』だ。 ※グロテスクな画像はのっけていませんが、そういう描写を説明する文章もございますので、苦手な方はご注意ください。以下ネタバレアリの感想です。 『1クラス40人の中学生達が最後の1人になるまで殺し合う』と
江戸川乱歩は映画がお好き!? その強烈な個性によって文学史に大きなインパクトを残した大作家、乱歩。映画化された乱歩作品を通じて見えてくるのは、とびきりディープなイマジネーションの世界でした。 2015/12/17 猟奇的な世界観と、ときに退廃的なエロティシズムで知られる昭和の大文豪、江戸川乱歩。 その乱歩が自身に作品世界を構築するにあたって、映画技法はもちろん、映画館という空間に対する偏愛を含めた様々なレベルにわたって、映画というメディアから強い影響を受けていたことはご存知でしたか? その心酔ぶりは、「芸術表現の手段として、文学、絵画、音楽等を引っくるめて、活動写真に及ぶものなしとまで思いつめている」(「映画横好き」)と言ってのけるほど。 そして、乱歩の残した作品群もまた、たくさんの映画人を触発し、現在に至るまで多くの映画を産出するイメージの源泉としてあり続けてきました。ここでは、乱歩
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