福岡市南区の病院に入院していた認知症の男性(当時77歳)が昨年9月、同室の認知症の男(88)に殴られ、約3か月後に死亡していたことがわかった。 福岡県警南署は5月上旬、男を傷害致死容疑で福岡地検に書類送検したが、刑事責任を問うのは困難とみられる。 関係者によると、男は重度の認知症。昨年9月3日午前5時15分頃、男性の顔などを数回殴って重傷を負わせ、12月11日に死亡させたとして書類送検された。 男は暴行したことを覚えておらず、「息子に会わせないから」などと意味不明の発言を繰り返し、現在はほぼ寝たきり状態という。